こんにちは。矢加部です。
花粉症がひどいので、おうち花見を満喫しています～
出不精な自分にはピッタリ（笑）
前回に引き続き、「傷あとやニキビあと治療」各論①です。
①ダーマペン
・垂直方向に針を「刺して」、真皮を柔らかく解きほぐして
たがやします
＜メリット＞
・ダウンタイムは少なめ
・浅いクレーターには効果高い
＜デメリット＞
・深さがあいまいである。術者の技量による
・アイススピック型の深いクレーターは難しい
②蒸散フラクショナルレーザー（CO2,Er:YAG)
・垂直方向に、円柱型に削って（角質～真皮層）、真皮を柔らかく解きほぐしてたがやします。
＜メリット＞
・熱だまりを作ることができるので、真皮のリモデリングがダーマペンより期待できる
・レーザーによっては「削る深さの設定」ができる
※機械制御下での正確な治療
・皮膚の「入れ替え」ができるので、古くなった角質除去効果によりトーンアップが図れる。（色素沈着をきたした傷などに効果がある）
・「面取り」を併用することによって深いクレーターの治療も行える
＜デメリット＞
・施術後の痛み（半日は強い日焼けのような痛み、数日腫れ）
・面取りを行った場合は、３～５日は軟膏や被覆材処置
・CO2レーザーは色素沈着をきたすことがある（長くて半年くらい）
※CO2とEr:YAGの違いはこちらを参照ください。
③POTENZA（ニードルRF＋マックーム（PLLA））
・垂直方向に、針で穴をあけて、真皮を柔らかく解きほぐしてたがやし、更に熱を加えてコラーゲンを刺激します。更に、ドラッグデリバリーで、お薬を入れることで
効果を図ります
＜メリット＞
・熱だまりを作ることができるので、真皮のリモデリングがダーマペンより期待できる
・針を刺す深さ、熱の入れ方の設定ができる
※機械制御下での正確な治療
・フラクショナルレーザーよりも痛みのダウンタイムが少ない
（１～2日は腫れます）
・マックーム（PLLA)という薬剤を注入することで、
たがやされて熱を入れられた部位の真皮の線維芽細胞を刺激し
良いコラーゲンを作る
＜デメリット＞
・施術後の腫れ（1~2日）
・治療費用が高額！（消耗品（ポンピングニードル）と薬剤が高いから）
④トライフィルについては次回に持ち越します。
しつこいですが・・・・
どの治療も1回で終わることはありません。ニキビ痕や傷痕の治療は「回数をかけて、何度も何度も真皮を作り変える」に尽きます
根気のいる治療です
自分に合った方法と、予算やダウンタイムを主治医とよく相談をして治療に臨んでください。
矢加部文
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