次回の乳房再建サロンは2月24日(土)
乳房再建の情報提供を行なっている
NPO法人E-BeCでは、ただいま、
乳房再建経験者の写真集「いのちの乳房」の
モデルとなってくれる方を募集中です。
モデルを希望しなくとも
写真集プロジェクトを応援したい、
E-BeCの活動を今後も継続して欲しい、
など、E-BeCの主旨に賛同いただける方は
ぜひ寄付でのご支援を
どうぞよろしくお願いいたします。
この写真集、今回は第二弾。
第一弾は荒木経惟さんをカメラマンに迎え
2010年に発行されました。
発行に至るまでの経緯を
E-BeC理事長の真水さんと飲みながら
いろいろ伺ったことがあるのだけど、
写真集として結実したのは
真水さんの圧倒的な情熱と行動力、
一方でその反面にある
丁寧で繊細な気遣いがあったからこそ。
(当時は、
インプラントがまだ保険適用ではなかったし、
乳房再建に対する誤解や偏見も
今よりずっと大きかったはずなので
写真集のインパクトと比例して
風当たりも相当強かったと想像します。)
商品として世に出ているものって、
手に取る側にとっては
まるで当たり前のように存在していると
錯覚してしまいがち。
だけど本当は、
そこに関わる人間たちの心が
ちゃんと動いて生まれ出るのだな、と
裏話を聞かせてもらって実感しました。
「第二弾を出したい」と
ずいぶん前から聞いてはいました。が!
アラーキーに続き、次回作のカメラマンが
蜷川実花さんとは! さすが真水さん。
気さくな彼女にいつも甘えて
タメ口きいてますが、
マジで心から尊敬する先輩の1人です。
この写真集、E-BeCセミナーでは、
患者会ブースにいつも展示しています。
コロナ禍以前の全国キャラバンでは、
どの会場でも大人気で、
常に誰かが手にとってご覧になってました。
私が最初に拝見したのもやっぱり
一般参加者として初めて
E-BeCセミナーに行った時でした。
その時の感想を一言で表すなら「感動」。
とてもとても、尊くて美しいと思いました。
それは私にとって
「再建した乳房の美しさ」ではなく
「人間」の美しさだったと思う。
乳がんならではの苦悩や
治療に対する戸惑い、人間関係の再構築…
罹患経験者ならみんな理解できるであろう
悲しみや葛藤、それらを全部乗り越えて、
今ある自分を愛おしむ姿なのだ、
人生のハイライトの一つを撮ったのだ、
と思いました。
当時、私は告知からまだ間もない時期で
そこにあるどの女性の姿も眩しすぎた。
きっと心の有りようまで
シャッターに収められていて
被写体の魂の手触りみたいなものが
ページをめくる度に感じられ、
自分の中の何かが動かされる作品でした。
写真集の主旨とは違いますが、
もしその中に
再建しない全摘のままのヌードがあっても
やはり自分は同様に感動したと思います。
「いのちの乳房」
タイトル通り、
パワーの詰まった写真集です。