和歌山・湯浅をご案内させていただきました。

 

 

湯浅は、和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区で、通称「伝建地区」には、近世から近代にかけて建築された醸造業に関わる町家や土蔵が建ち並び、醤油や金山寺味噌の醸造で栄えた昔ながらの町並みが残ります。

 

鎌倉時代に伝来した金山寺味噌の製造過程で生まれたと言われる醤油は、紀州藩の手厚い保護を受けて藩外販売網が拡張。

 

 

文化年間(1804〜1818)には92軒もの醤油屋が営業していたと言われるほど湯浅の代表的な産業として栄えました。

明治維新後、藩の保護が解かれたことで醤油醸造家は大幅に減少しましたが、近代化にともなう道路や鉄道、施設の整備が主に旧市街地の周辺で進められたため、町並みは今も往時のまま残されており、江戸時代から昭和の終わりまで営業していたお風呂屋さんを改修した資料館「甚風呂」など、まるでタイムスリップしたかのような不思議な感覚に。