京都・龍安寺にご案内させていただきました。
龍安寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で、枯山水庭園が有名ですね。
(※枯山水とは、水を使わずに石や砂のみで水の風景を表現する庭園)
そんな庭園には、「刻印」「作庭」「遠近法」「土塀」の四つの謎があると言われ、大小15個の石が配されています。
たとえば「遠近法の謎」ですが、石庭の平面は平らでなく、左奥が低くなっており、西側の壁は、手前から奥に向かって50センチほど低くなっているのだとか。
これは、視覚的に奥行きを感じさせ、狭い庭を広く見せる高度な設計手法とも。
ちなみに遠近法は、ヨーロッパのルネサンス期に主に採用され、それは日本にキリスト教が布教された時期とも重なることから、キリシタン大名経由で当時の作庭家に伝わったのではないかともいわれていますね。
そんなことをあれこれと思い巡らせながら「綺麗さび」な石庭をご覧になってはいかがでしょうか?