紫微斗数の命盤に入る「副星」は100を超える数がありますが、主星ほか、主要な副星の象意を理解してくると、それ以外の「流年」(巡る年月の運勢)を診る「副星」を「雑星」とも言い、それらの雑星の象意と重複する傾向が解ってきました。したがって、慣れてくると、100近くの雑星を用いなくとも、流年の運勢の象意が判る訳です。
ここでは、現在多く使われてる「副星」の象意をまとめてみました。
これらの「副星」は入る宮によって、象意が変化することもあります。吉星→凶星なることもあり。
七種類の吉星
文昌=動的な芸術の星(演劇、音楽、ダンス、学術、試験、哲学や心理学、宗教など)
文曲=静的な芸術の星(文筆、書道、絵画、文学、他に文昌と共通)
左輔=助力、計画性、堅実、向上性、(同宮する主星により苦労の星ともなる)
右弼=助力(異性)、協力、桃花、、(同宮する主星により苦労の星ともなる)
天魁=昼生まれの人に吉星を示す(地位、援助、人脈、聡明、試験)
天鉞=夜生まれの人に吉星を示す(天魁に準ずるが、異性の援助、恋愛での嫉妬)
禄存=蓄財、経済観念(財に関する宮で吉、命宮で独主はケチ)
七種類の凶星
肇羊=剛強、行動的、即決、反骨精神、凶暴、事故、怪我
陀羅=固執、剛強、策略、ルーズ、嫉妬、疾病、事故、怪我
(肇羊・陀羅は同宮する星によって、吉凶の作用が変わる)
火星=外的闘争(剛強、瞬発力、感情の起伏大、災難、怪我、突然の大発展)
鈴星=内的闘争(烈情、情緒不安定、孤独、達成と疾病、災難、怪我)
(火星・鈴星は同宮する星によって、吉凶の作用が変わる)
天空=「虚」の精神傾向、精神性、失意、煩悶、神経質→宗教、哲学、心理学、占術に適正
地劫=「現実的」な精神性を伴う損失、物質的な損失、苦労、悲観的→天空に準じる
天刑=孤独、思考傾向(倫理、死生観、医学、法律)入る宮によって変化する。
乙級星
天姚=風流、エロス、社交性、才芸、派手、遊び人、異性縁、肉体的性愛、淫乱
天馬=移動、引っ越し、転勤、転職、旅行、多忙、落ち着かない
(同宮する星の象意を天馬の象意が後押しする)
竜池=古典芸能、優雅(聴覚に関わる芸術に長ける)
鳳閣=古典芸能、優雅(唇、口、美貌、笑顔、話すことに長ける)
(独主では無力に近い)
紅鸞=美を司る、恋愛、外見の美、婚期、桃花
天喜=美を司る、恋愛、内面の美、婚期、桃花