命宮、兄弟宮、夫妻宮、子女宮、財帛宮までは、こちら↓
疾厄宮
今回は、「疾厄宮」についてです。
星曜派の紫微斗数では、「疾厄宮」は自分自身の病気や健康のことを診るための宮ということになっています。
しかし、「疾厄宮」で病気を診るというのは、疾厄宮の持っている意味のほんの一部のことです。
実はもっと多くの情報が含まれている宮です。
「疾厄宮」の対宮は「父母宮」です。
疾厄宮は、自分と両親との重要な関係も含まれています。
【紫微斗数/星曜派/飛星派/欽天四化プロ養成講座】テキスト抜粋
疾厄宮は身体を表す宮です。
その身体は両親が造ってくれました。
両親が造ってくれた身体は肉体のみ、と人は思っています。
でも、よ~く考えてみてください。
肉体の中に頭脳という臓器も含まれています。
頭脳は確かに臓器の一部ですが、しかし、その臓器が何にも無い所から誰も考えもしない事を想像したりするのって不思議に思いませんか?
脳以外の臓器は決められた役割を淡々とこなしています。
言い方を変えれば、脳以外の臓器は専用装置ですよね。
脳には専用機能の部分と汎用性に特化した二つの部分に分けられます。
専用機能の部分は肉体の各臓器を統率し制御しています。
汎用性の部分は、全くもって自由な発想をし、脳の専用機能を制御して、身体全体を制御し様々な活動を行います。
まったく新しい発想や行動、創造、発明もします。
人間以外の動物で、まったく新しいものを創造する動物はいないですよね。人間は創造ということでは、ある意味、無限の想像をします。
ただ、それをすべて実現できるかは別の話ですが、いずれにしても何にも無い所から物凄いものを創造する訳です。
それらは、脳の汎用性の部分が担っています。
これって、肉体の中の脳という臓器のなせる業ですが、脳というのは不思議なものです。
この脳も両親が造ってくれた肉体に入っています。
でも、脳の働きの性格や才能、心理的なものは、両親に備わっていないものを持っていたりする訳です。
よく有ることでは、両親が造った我が子なのに、親に反抗したり、親とはまったく別な考え方をしたりします。
「こんな子は、いったい何処から生まれて来たの」って、我が子を否定したりする場合って、その良い例ですよね。
こう考えてみますと、我が子の肉体は確かに両親が造りますが、その肉体に入っている脳の「汎用性」の部分は別人ではないか? ということですね。
このような話は医学や科学ではまったく解明できない、スピリチュアルな分野のことですね。
結論を云いますと、脳を含む肉体一式は両親が造ります。
でも、脳の中の汎用性の部分は両親は造りません。
汎用性の部分は、スピリチュアルな領域から渡来しているのです。
※分かり易い例えで言えば、
パソコンの装置は肉体で、これは両親が製造します。
しかしパソコンを稼働させるソフトウェア(アプリ)は別の人が造ってインストールしているのです。
これと同じ事が、人が生まれて来る時に起こっているのです。
ただ、パソコンのハードウエアは両親が造るので、そのハードウエアは両親の癖を持っています。
インストールされたアプリの動作は、癖の有るハードウエアの影響を受けることになります。
※両親の癖とは遺伝的なものです。
これは優れた医学や科学でさえも踏み入れられない領域です。
唯一、この領域に踏み入れられるのは、霊的なものを扱う学問のみです。
霊的なものは、医学や科学と違って物質を伴わないので、物質を全ての基本としている医学や科学では取り扱えないのは当たり前です。
しかし、物質しか取り扱えない医学や科学が、非物質の領域に対して否定的につべこべ言っている訳です。
これって「井の中の蛙大海を知らず」ということでしょう。
つまり、医学や科学は「井の中の蛙大海を知らず」ということです。
※「井の中の蛙大海を知らず」という事をAIに聞いてみました。
⇒回答:「井の中の蛙大海を知らず」は、自分の狭い知識や考えにとらわれて、他の広い世界があることを知らないことのたとえです。
なるほどね~、素晴らしい回答です。さすがAI
話がだいぶ、とんでもない方にそれてしまいましたね。
まあ、疾厄宮の持っている深い意味の一端を垣間見れたでしょうか。
では、ここから本題に入ります。
疾厄宮に生年【化忌】(以降はⒹと表記します)を持つと、どんな様子になるのでしょう。
基本的には、命宮のⒹと同じ傾向を持ちます。
※命宮Ⓓの記事を参照してください
ただ、命宮Ⓓと異なるのは、疾厄宮は「心根」の状態での作用になります。
※「心根」とは、心の奥底、本当の気持ち、心底の性質、性格を云います
そして、疾厄宮は遺伝を表す宮ですから、【化忌】は基本的に両親からの遺伝ということになります。
【化忌】の人は個性が強くなりますから、当然両親は子育てで苦労することは多くなる訳です。
両親も【化忌】の個性を持つ可能性が高いので、【化忌】の両親が【化忌】の子供を育てるのということになるので、ますます葛藤や軋轢が増えるのは当然のことです。
その結果、疾厄宮Ⓓは両親との関係に何らかの影響が起こって来る訳です。
これを理論では「父母宮を冲する」という訳です。