『波の上のキネマ』
一気に読了。
新宿の本屋さんで平積みにされていたのを、写真に撮っちゃった笑
買って、スタバに入って、
少し読んだら帰ろう〜と思っていたら
やめられなくなって、最後まで読んでしまいました。
何時間いたか!笑
関西の尼崎JR立花にある映画館の話…と思っていたら…
時代は飛ぶし、場所は塚口から沖縄から台湾から西表島まで…
西表島にこんな過酷な炭鉱の歴史があったことも知りませんでした。
え?これはフィクション?
ドキュメンタリー?
と途中で何度も思いました。
マングローブの木を初めて見た時、
水の中を必死で走ろうとしてる人間みたいやな〜と思ったことを思い出しました。
あの島から必死で逃げようとしている人たちに重なりました。
色んな映画が出て来ます。
映画が好きな人にはたまらない、ラインナップ…です、多分。
映画から過酷な生活の中で生きる力や勇気をもらう…
その映画に出ている役者から、音楽から、話から…
時間と境遇を超えた愛があります。
増山さん、ロマンチストやな〜
と思いながらも思わず泣いて、胃がキリキリして、応援して、どうなるか知りたくて最後まで読んでしまいました。
読んでると頭の中で絵がバンバン浮かびます。
登場人物の顔とか、声とか、風景とか、
海やジャングルの香りとか、汗の匂いとか、白粉の匂いとか…
想像の中でやすやすと一緒にどこまでも飛んでいける。
手紙は増山さんの作品によく出てくるモチーフです。
今回もステキでした。
そして、
改行の使い方にセンスを感じたのは、私だけかな〜。
勝手に脳内で妄想とイメージで快感を感じさせてくれる小説でした。
文字から、どこまでも青い海とか、ジャングルが本当に見えるし、映画見た気になったの…
小説を読むのも芝居が好きなのも、そこなのかもしれません。
この快感ホルモン?て脳内麻薬ですよね笑
忙しくなると、あんなに小説を読むのが好きだったのに、どうしても後回しになってしまいます。
久しぶりにこういう小説を読むと、
あーやっぱり、本読むのが好き!!!
とあらためて思わせてくれます。
そして
フランクルの
『夜と霧』
を思い出しました。
愛するということ
と
アート
生きるためには必要なもの。
そんなアートの片隅にいさせてもらってることに、感謝です✨
私も生きていくチカラを与えられるような役者になりたい…
です。
まだまだ精進します笑