先日のブログでは、周りの人に動いてもらいたければ、まずは「自分自身のあり方」を見直そう、という話を書きました、
http://ameblo.jp/miya-myway/entry-12237337223.html
まぁそれは日々積み重ねる努力事項としまして・・・
では、人様にアプローチする時は何に気をつけたらいいんでしょう?
そもそも伝えるとは、相手があって成り立つことですから、まずは「相手に聞いてもらう耳」をもってもらう必要があります。
相手に聞く気がなければ、あなたがどんなに饒舌に話してもムダです。
・・・で、人は、どんなことに耳を傾けるか?というと・・・主に2つ!
①自分にメリットがあること
②自分に関係があること
です。
まず①メリットについて。
人というのは、常に「自分にとって有益なこと、得すること」を求めているものです。
(たとえ本人に自覚がなくても)
その求めていることに対して、あなたは応えることのできる情報を提供しているのか?ということです。
よくあるのが、自分が素晴らしいと思っている商品やイベントのPRを熱心に説明する人!
その商品やイベントで提供されるものが、相手の感じているメリットにドンピシャなら問題ないんですが、相手がそう感じていなければ、あなたの説明は、ただうるさくて迷惑なだけです。
例えば以前、私はある異業種交流会で、初対面のビジネスマンと名刺交換したことがあります。
その際、その人は、販売している化粧品の成分と効能について、私にパンフレットを見せながら熱心に説明してきました。
せめて、「化粧品に興味ありますか?」とか「お肌のトラブルで気になることありますか?」と質問してからにして欲しかったです。
そしたら私は「まったくありません」と答えて、説明を聞く必要もなかったでしょう。
次に②自分に関係があること。
①のように相手のメリットに刺さっていれば、それが一番、聞いてもらえる話なんですが、仮にメリットが無かったとしても、「これはあなたに関係ある話なんだから、聞いておいたほうがいいですよ」ということが伝われば、聞く耳をもってもらえます。
例えば、社内で職場環境整備に関するルールが決まったとしましょう。
正直、職場のルール自体は、私個人にはメリットがありません。
でも、そのルールが適用される部署(関係ある部署)に自分が所属しているとしたら、
知っておかないとまずいな(円滑に仕事が回せなかったり、評価に響く等)と思って、聞くわけです。
自分に関係があると判断すれば、人は聞く耳をもちます。
だから、話し手として事前に押さえておくポイントは
・この話は、相手にどんなメリットをもたらすのか?(相手のどんな欲求を満たせるのか?)
・この話は、相手のどんなシーンにおいて関係してくるのか?
が、ちゃんと言語化されていることです。
それも明確じゃないまま、伝えたい内容にだけフォーカスしていては、ほんとに、うるさくて迷惑なだけの人になってしまう危険性があります。
話を最初の経営者さんの相談に戻しますが・・・
いくら仕組みやルールを作っても周りに実践してもらえないとしたら、
社員にとってのメリットと関係性が、最初にちゃんと伝わっているか?を見直してみたらいいと思います。