成果を出す人というのは、抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉を使い、そのとおり実践をしています。
ハウステンボスの再生で有名なエイチアイエスの澤田会長は、社員に下記のような具体的な3つの行動を求めたそうです。
①出勤後15分の掃除
②嘘でもいいから明るく振る舞う
③速く歩く
上記3つを実践すれば、黒字になるといったそうです。
その行動には、ちゃんと意図があります。
①15分の掃除については、
成功している会社は皆、整理整頓ができている。
環境の乱れが社員の士気低下を招き、投げやりな雰囲気を生み出す温床となる。
だから澤田氏も含め、役員も全員で掃除をしたそうです。
②嘘でもいいから明るくというのは、
内心はどう思っていようが、明るく振る舞えば自然と前向きになれるということです。
社員が明るくなれば、活気づきお客様にも良い対応ができます。
③速く歩くというのは、
経費削減につながる行為です。広大な面積のハウステンボス内を端から端まで歩くと30分かかりますが、速く歩いて25分で済めば、2割のムダが省けます。
8時間かかる仕事を7時間で終わらせれば、経費削減につながります。
実際にこの3つの行動を実践し、6ヵ月で黒字化させたといいます。
ダメな経営者は
「生産性を上げよう」とか「経費削減しよう」などと抽象的な掛け声をかけますが、それでは何も変わりません。
具体的な行動言語で話す力が求められます。