「ブルーピリオド」観てきました。
素敵な映画でした。
自分の高校時代と重ねて観てました。
なぜあの頃、あんなにも音大受験をがんばれたんだろう、、、
進路変更をした高1の冬。
そこから音大受験だなんて、遅すぎるくらいに遅いのに、「まだ間に合うよ」って音楽の先生に言われた一言で、わたしの高校生活は一変した。
部活も辞め、恋愛なんてしてる場合じゃなく、ピアノが好きかどうかなんて考える間もなく、周りと比べて迷ってる暇もなく、必死だった。
そうまでしてなぜ、音大に行きたかったんだろう。
ピアノが好きだから?
そう即答できるのなら、そもそもそんな疑問すら浮かばない。
いや、ピアノは好きだ。
「好きだから」が、音大に行きたかった理由とは結び付かない気がする。
目標が欲しかった?
ピアノをずっとやってきた「証」のようなものが音大進学だったのか?
そのゴールだと?
実は中学生の頃、音大に行きたいと思ったことがあり、音高の先生にみていただいたことがある。
その時には、音大どころか音高も無理、とハッキリ言われ、音大進学はあっさり諦めた。
たぶん、それで諦めたはずなのに、高1の冬に音楽の先生から「まだ間に合うよ」と言われ、見返したかったのかもしれない。
「ブルーピリオド」を観ながら、確かにあの頃のわたしも情熱をもってピアノに向かっていたけれど、その情熱のベクトルは、主人公矢口のそれとは違う方向を向いていたな…と当時を振り返った。