曙死去 お先真っ暗な角界の未来? | 新たなる船出~ちょっと得する情報のページ~

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元横綱・曙が亡くなられたとの報を聞いて、小生が思い出したのが、
90年代の角界のことだった。
一時的に横綱が不在となっていたところ、曙が横綱に昇進したことで、
早々と横綱不在が解消、角界に再び希望の光が差した。
その曙は、外国人力士初の横綱であり、外国人力士にも道が切り拓かれた。
同じハワイ出身の横綱に武蔵丸がいるし、また小錦も非常に有名だった。
今ではモンゴル力士が台頭しており、ハワイ力士は自分が知る限り
聞かなくなってしまったが。

同じ頃、あの若貴兄弟も非常に有名だった。
後に共に横綱になったことだけ考えても凄いが。
こうした面々が、当時の角界を支えていたと思うと…
当時テレビの相撲中継に、幼心に釘付けになっていた記憶が何となくある。
今思えば、彼等はある意味良き戦友だったのかもしれない。

その曙が、力士引退後に格闘技に挑戦すると聞いた時、
どう考えても無謀だろ?と思わずにはおれなかった。
というのも、200kg超の体重が、力士時代にもどれ程負担となっていたか。
ただでさえ膝に古傷を抱えており、まともに戦えるのかと思っていた。
実際、2003年大晦日のK-1イベントでは、ボブサップの容赦ない攻撃に
耐えきれずに倒れて敗北、その無様な姿をお茶の間に晒したのだった。
因みに紅白はこのシーンで、視聴率で水をあけられてしまったそうな。
その後も連戦連敗を重ね、力士時代の強さはどこへ…と思っていた。

近年では療養生活を送っていたとのことで、あれ程の体重が心臓にも
負担となっていたんじゃないかと思っていました。
ここに、享年54歳、早過ぎる最期となってしまいました。
当時のことをよく知る自分として、動揺を隠せませんでした。

ここに今、横綱になれるような力士がいないことに、焦りを感じます。
毎場所違う力士が優勝する程、毎場所毎場所荒れに荒れている。
次優勝して横綱になりそうな力士が現れたとしても、格下の力士が容赦なく
その力士を破って、優勝から引き摺り下ろしてしまう。
これが、横綱という地位の重みってことか…
今、モンゴル力士頼みのツケが回ってきたようなことを思っている。
もう何年も、和製横綱が現れていないことだし。
照ノ富士もいつまでいられるのかわからないし。
このままだと横綱不在、それもいつまでも、という事態が現実に、
格下の力士達が寄って集って、力対等に相争う時代に突入するのだろうか?