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miy0721のブログ

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改めまして、内澤旬子さん著書「身体のいいなり」
イラストルポライター(絵も描くし文も書くし、装丁と製本も手掛けます、というお仕事)内澤さんの、
38歳で乳がんを罹患された経験を中心に描かれた本。

ご本人も述べられている通り、いわゆる闘病記の類とは、まっったく一線を画す内容。
振り返れば一文たりとも、乳がんそのものに恐れおののいてみたり悲嘆にくれる言葉はなかったような…

一言でいうと、乳がんになったことは面倒くさかったりお金もかかったりいろいろだったけど、それより前にも問題はいろいろあって、その後も、いろいろ問題はあります、生きている限り、以上。

そんな歯切れの良さを感じました。

そうだよな。乳がんサバイバーの誰しもが小林真央さんのブログにじーん…と浸るわけではないし、さて、もうしばらく生きそうだけど、お金どうすっぺ、、みたいな人だって少なくないはず。

「そしてこれが人生の終わりの訪れであるのなら、つまりはもうこのさき半世紀くらいの生活費を得る手段を講じなくてすむかもしれないのだ。そうなれば、こんなに清々することはない。」

なんとも清々しい。

あと、虚弱体質だったという著者の苦労話はいくつか綴られているが、がんになった後、ヨガで腹筋割れたりして、人生初の健康状態を謳歌されている。ヨガをやり始めてお酒も飲みだした。もう何が何だか。

対談形式のあとがきも良かった。
掲載されている写真が美人でびっくり。

「病気も不幸の一種だし震災も不幸ですが、不幸は人を選ばないで来ます。それは不条理なのですが、不条理なものに対するある種の心構えが必要なのかもしれせん。」

不条理、という言葉が印象的。
不条理という言葉、現代を生きる日本人は特に忘れがち、というか縁遠い言葉な気がする。
努力すればたいていのもは手に入りそうな、一見そんな世の中にみえるから。
心構えと一口に言っても、これはなかなか深いし、簡単ではないけれど。

内澤さんの独特な人生観、死生観に象徴される生き方そのものが、ご自身のがんとの向き合い方に現れていて面白い本だった。2013年発行。講談社エッセイ賞を受賞されているそう。

好きなエピソード(備忘録)
p67〜

読書記録#1