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考えが甘いのです。覚悟がないのです。
この世の苦しみを知ったところから真(まこと)の人生が始まるのです。p14

生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです。

あなたは高校の教師だそうですが、好きになった女性と出来てしまえばそれでよいのです。
そうすると、はじめて人間の生とは何かということが見え、この世の本当の姿がみえるのです。p23

つまり、人生には救いがないということです。
その救いのない人生を、救いを求めて生きるのが人の一生です。p28

人の現実(いずれ死ぬ)を直視する以外に、人には救いはありません。お釈迦さまはそう諭されました。p93

人の本質は阿呆です。
中には「自分は偉い」と信じている、大阿呆もいますが。
そこからいろいろな苦悩が湧いてくるのです。
お金が欲しいとか、長生きしたいとか、です。


等々…
朝日新聞の「悩みのるつぼ」に掲載された人生相談の、車谷長吉(くるまたに  ちょうきつ)さんの回答。
ご覧の通り、バッサバッサと、どれこもれも切る。 

救いはない。
…そんな回答ある?笑
相談者は皆、何を期待して投稿を寄せているのだろうか。
件の教え子に恋した高校教師の悩み相談なんて。
え!だけど。
質問のさらに上をいく回答を前に、もはや質問の衝撃もかすむ…

車谷長吉さんは、生まれつきの病気で、鼻から息ができない。それはそれは辛いことだとおっしゃる。
一日も早く死にたいのだ、と繰り返される。
そんな人に人生相談って。シュールだなぁ。
掲載当時知っていたら、読むのが癖になりそう。

食べ物を喉に詰まらせ、69歳で亡くなられている。
それは、一瞬のことだったかもしれないが、どんな最期だったのか。
あ、やっと死ねる。最期はそんなことを思ったのだろうか。苦しくてそれどころではなかったのだろうか。
考える間なんてなかっただろうか。
そんな想像が頭をかすめる。


人生は辛くて当たり前。それこそが本当の人生。
苦しみを知らずに生きるのはもったいない。

車谷さんの言葉は仏教徒としての人生観に基づくもの。一見、救いはないようで、もしかすると、全員を救える唯一の考え方ではないだろうか。

生老病死。苦しみ哀しみを根こそぎ排除、不安のもとを断ち切る、いつも穏やかで、目指すは無我の境地。
…そんなことは、ダライ・ラマさんだってまだ特訓中らしいし、一般人にはまず無理。
むしろ、逃げようとすればするほど、影はどんどん大きくなるものかもしれない。

この、無我、というのも、そもそも一般人の解釈イメージと、実際の意味は異なるようで、非我、と捉えた方が、より本来の意味に近い、と、ホリスティックの先生に教えられた。

話が脱線した。

車谷先生の救いのない回答。ご自身の人生経験に照らし合わせて回答されているのだけれど。奥さんに「くぅちゃん」と呼ばれることや、48歳で結婚するまで、陶器の人形を抱いて寝ていたととか、ちょいちょいエピソードに挟んでくるのがニクい。
哀しみの中に可笑しみがあり、絶望の中にユーモア
あり、という、私の大好物のやつかな。

あと、相談者が子供や若い人だと、車谷節も和らぐ。
希望や人生の可能性を感じさせる助言がある。


最後に、車谷さんが引用された徳川家康の言葉。
「人生は重き荷を背負いて、遠き道を行くがごとし」

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