読者からのご質問:スマートオブジェクトをラスタライズするメリット・デメリットとは? | アドビ認定インストラクター・まきのゆみの Adobeデザイン系ソフト マスター教室

読者からのご質問:スマートオブジェクトをラスタライズするメリット・デメリットとは?

みなさんこんにちは。

アドビ認定インストラクター・まきのゆみです。

 

 

毎日とっても暑いですが、あせる

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

甲子園が盛り上がっていますね。

私は高校野球が好きなので、

毎年、夏の楽しみの一つとなっていますニコニコ

 

 

さて、本日2つ目の

読者からのご質問回答になります。

Photoshop しっかり入門の読者の方より、
以下のようなご質問がありましたので、
回答したいと思います。
このたびは、「Photoshopしっかり入門」をご購入頂き、

誠にありがとうございました。

 

 

 

?6 Lesson5-5

スマートオブジェクトの活用

 

1P130の手順03について

“コピーしたオブジェクトも自動更新されます”

と記載がありますが、

コピーした物は置き換えたくない、

個別で選ぶ機能・やり方はないのでしょうか?

 

2P129の手順04について

“通常のレイヤーだと変形した場合、画像が劣化する”

という事についてです。

スマートオブジェクトから

通常レイヤーに戻す(ラスタライズ)方法がありますが、

画像を変形する時にスマートオブジェクトに変換し、

その後、直接編集したくなったらラスタライズ。

そしてまた変形したくなったら

スマートオブジェクトに変換。

これを繰り返せば、画像の劣化は防げる、

という解釈でよろしいのでしょうか?

 

 

ご質問ありがとうございます。

まず1つ目のご質問について。

P130(Lesson5-5)では、

「スマートオブジェクト」の機能を使って、

コンテンツを置き換え後、

コピーしたオブジェクトも一括更新する

作業をしています。

 

 

先に結論をお伝えすると、

コピーオブジェクトに

変更結果を適用したくない場合、

コピーしたスマートオブジェクトをラスタライズして、

元のスマートオブジェクトと

同じコンテンツ(内容)であるという

関連性を解除することで、

変更結果の影響を受けなくなります。

 

 

それでは検証してみましょう。

 

 

<例>

「さくらんぼ」レイヤーはスマートオブジェクトであり

「さくらんぼのコピー」レイヤーは、そのコピーである

 

 

 


この状態で、

「さくらんぼのコピー」レイヤーを選択し、

[レイヤー]→[スマートオブジェクト]→[コンテンツを置き換え]

を選択します。

ここでは、いちごのコンテンツに置き換えます。

 

 

 

「さくらんぼ」レイヤーも

「さくらんぼのコピー」レイヤーも

いちごのコンテンツに置き換わりました。

 

コピー元である「さくらんぼ」レイヤーと

コピーである「さくらんぼのコピー」レイヤーは

同じコンテンツ(内容)であると認識されているため、

いずれかを変更すると、

片方も変更されるわけです。

 

 

 

 

それでは、コピーしたスマートオブジェクトには

変更結果が反映されないよう、

ラスタライズしてから

同様の操作をしてみましょう。

 

 

ラスタライズとは、

通常の画像レイヤーに変換することです。

つまり、スマートオブジェクトではなくなります。

 

 

「さくらんぼのコピー」レイヤーを選択し、

[レイヤー]→[スマートオブジェクト]→[ラスタライズ]

を選択します。

 

 

 

ラスタライズしたレイヤーは、
スマートオブジェクトを表すマーク

がなくなります。

これで通常の画像レイヤーになりました。

 

 

 

この状態で、

「さくらんぼ」レイヤーを選択し、

[レイヤー]→[スマートオブジェクト]→[コンテンツを置き換え]

を選択します。

いちごのコンテンツに置き換えます。

 

 

ラスタライズした「さくらんぼのコピー」レイヤーには

影響がありません。

 

 

 

 

このように、

コピーオブジェクトに

変更結果を適用したくない場合、

コピーしたスマートオブジェクトをラスタライズして、

元のスマートオブジェクトと

同じコンテンツ(内容)であるという

関連性を解除することで、

変更結果の影響を受けなくなります。

 

 

続いて、2つ目のご質問についてです。

大まかにいうとおっしゃる通りですが、

スマートオブジェクト→ラスタライズ→スマートオブジェクト

・・・

と工程を繰り返すのは、若干効率がよろしくないので、

[ブラシ]ツールなどで直接編集する作業があれば、

先にまとめて済ませ、

その後にスマートオブジェクトに変換して、

サイズ変更等の調整をする

というように、必要な作業をまとめて行えば、

変換作業を何度もしなくて良いので効率的かと思います。

 

 

ただ、スマートオブジェクトは、

元情報を保持する特殊なレイヤーではありますが、

ラスタライズすると、

それまでの変形等の情報は一旦確定してしまうため、

次にスマートオブジェクトに変換した際、

前回スマートオブジェクト時に残っていた情報は

なくなっているので、ご注意下さい。

 

<例>

・スマートオブジェクトに変換→80%縮小

スマートオブジェクトである間は、

元画像100%以内であれば、変形を繰り返しても劣化しません。

・ラスタライズする→表示は100%からスタート

前回行った80%縮小の情報はなくなります。

 

 

上差しまとめ

丸レッドスマートオブジェクトをラスタライズするメリット

・[ブラシ]ツールなどで画像を直接編集することができる

・コピー元のスマートオブジェクトと

 同じコンテンツ(内容)であるという関連性を解除できる

 

バツレッドスマートオブジェクトをラスタライズするデメリット

・変形等の情報を保持できない

・コピー元のスマートオブジェクトと

 同じコンテンツ(内容)ではないと認識されるため、

 一括変更等の作業ができなくなる

 

 

ぜひお試し下さい。

こちらの回答で問題が解決できますと幸いです。

また、本書がPhotoshopの学習において

お役に立ちますと嬉しいです。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。