モジュールの発電量のカタログ値と実際の実力はどう違うか? | 太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~

モジュールの発電量のカタログ値と実際の実力はどう違うか?

かーずです。

我が家の太陽光発電システムのモジュール(いわゆる太陽光パネル)はシャープのND160AVというものを使用しています。

カタログによる公称最大出力は1枚あたり160Wとなっています。
ということは、1枚あたり最大で160Wの発電能力が見込まれているということになりますよね。

公称最大出力については、JISでは以下のように規定されています。
<JIS C8918>
2 (10)公称最大出力:基準状態での最大出力の公称値。

<JIS C8910>
6.1基準状態
a)太陽電池セル温度:25℃
b)分光分布:基準太陽光
c)放射照度:1000W/㎡

かーずもあまり難しいことはよくわかりませんが、つまり最も最適な状態において発揮できる最大発電量と言う事は大体分かりますよね。つまり、これがカタログ値なんです。

それでは、実物はどれくらい発電するのかというと、これは一概には言えないんですね。

というのは、モジュールの原料であるシリコンは、結晶状にしたものを薄く切り出したものを使用しており、出来上がりは全て状態が異なるからです。

モジュールの表面の模様が全部違うのを見れば、理解しやすいと思います。

だから、モジュールには一枚一枚全てに最大出力○○Wと表示されています。だから当然ものによっては、最大出力が少ないものが出てくるんです。

それでは、その誤差はどこまで認められるかというと、これまたJISで定められており、
<JIS C8918>
6.1(1)出力特性
最大出力(Pm):公称最大出力の90%以上

となっています。
だから、160Wパネルであればその90%、つまり144W以上あれば良いことになりますよね。


これって、とても気になりませんか?


もし、仮に全てが144Wの能力しかなかったら、我家の場合144W×32枚=4.608KW

5.12kwだと思っていた性能が実際は4.608KWだとしたらがっかりですよね~、ていうか超ショックですよね。
でも規格上はそれでOKなんです。問題ないんです。

後はメーカーや施工業者の責任というかプライドに委ねられている面が大きいんです。さすがに全てのモジュールが90%の出力しか出なければメーカーの看板にも傷が付きますから、常識的な会社ならそんなことはしないでしょう。少なくとも、発電量の大小を組み合わせてシステムとして設計発電量を満たすように配置されていると考えるのが普通です。

でも全てのパネルがカタログの90%の出力しか出ない可能性も排除できないし、良いように考えれば全てのパネルが110%の出力が出ているかもしれない。

どちらの可能性もあります。
ただ、この方も僕と同じシャープをお使いですが、確実に後者の「良いパターン」 ではないでしょうか。なぜならシステム能力を上回る瞬間発電量が出ていますから。

こんなことを書いておきながら、まだ僕は自分の家のパネルの状態をチェックしていないので、ちょっと不安ですガーン
すぐ調べてみたいのですが、ここのところ休日に天気が悪い日が重なり、なかなか屋上に登るチャンスがありません。

調査が終わったら、また続報をお届けします。