高速道路無料化ってどうなの? | 太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~

高速道路無料化ってどうなの?

かーずです。
今日は、かーずがずーっと前から疑問に思っていることを書きます。賛否両論あるはずですが1個人の意見として読んでくださいね。


昨日(2月8日)の衆院予算委員会で、小沢環境相が「高速無料化によるCO2増減シミュレーション値を3月末までに出す。」 という答弁をしました。

だけど、そもそもこのシミュレーションってどこまで信用できるものでしょうか。
というのは、以前から高速道路無料化に伴なうCO2の増減の計算方法については、色々な考え方が乱立している 状況で、要するに、どちらの結果にもシミュレーションできるんです。

だから、高速無料化のシミュレーションといわれてもかーずはあまり信用しません。

それより、むしろ制度の意図というか内容をもっと良く説明して欲しいです。
確かに良いところはあります。物流業者の運送コストを減らし、経済活動を活性化できます。

でも、対象が一般の乗用車にまで広がるとどうでしょう。渋滞の発生により恩恵を受けるはずの物流業者は余計に運送に時間がかかるようになり、逆に高速道路から締め出されるような状況が起こったりすることは考えられませんか。

また、高速道路無料化によって自家用車の交通量が大幅に増加する可能性がありますが、その自家用車の消費エネルギーってどれくらいあると思いますか?

以下に例をあげます。
これは、日本船主協会が出版している「日本の海運SHIPPING NOW2009-2010 」からの抜粋ですが、

太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~-ENERGY比較


自家用自動車の消費エネルギーは航空輸送に次いで非効率的な輸送手段なんです。
こんなにエネルギーを消費する自家用車の交通量が増加したら、環境にとっては最悪ですよね。CO2削減25%を目指す政府の考えと矛盾するような気がしてなりません。

自家用車がこんなにエネルギー消費が大きいという事実を広く知ってもらった上で、高速道路無料化の是非を議論するべきじゃないでしょうか。

自家用車の通行料を無料にして喜ぶのは、高速道路を利用する人だけです。だから、利用しない人にとっては無意味な増税と同じ。

そんなことより、高速道路の無料化は運送業や公共バスなど大量輸送手段に限り、浮いたお金で海運業や鉄道業にも何らかの優遇をするような制度にしてはどうでしょう。
そうすれば、物流がスムーズになり、運送業者だけでなくサービスの向上という形で全ての全国民の利益として還元されるんじゃないのかなぁ、ってかーずは思うのでした。