朝6時に目が覚めた。
体調はまあまあだった。
左わき腹後ろの痛みはほぼ消えていたのだが、今度は下痢をした。
俺の身体はどうなってしまったのだろう・・・
もう、普通に仕事も出来るような健康状態ではあったのだが、念のために出勤前に医者に行くことにした。
奥さんが起きてきて、いつもならとっくに出勤している俺がまだいることに驚き心配した。
「どうしたの?寝坊しちゃったの?それとも体調悪いの???」
娘は大好きなおとーがいて、とても喜んだ。
「おとー!あそぼっか♪」
どっちも可愛いもんです。
俺は事情を説明した。
「しぃちゃんもいっしょにびょーいんいく~」
娘は本当に楽しそうだ。
・・・
・・・
・・・
病院にて。
まあ、どこも悪くないなんてことは無いとわかってはいたけれど
病院に行ったときにはすでに元気だったし
「たいしたことはないですよ。とりあえず薬を飲んで様子を見て下さい」
くらいのことを言われると思っていた。
のんきだった。
昨晩はあんなにネガティブ思考だったのに。
のどもと過ぎればすぐに忘れてしまうのね・・・
苦笑。
診察の番になり、医師に症状を伝えるとレントゲンと尿検査をすることになった。
両方を終え、再び診察室に呼ばれるのを待ってた俺に、美人看護婦さんが尿検査の結果を伝えに来た。
「結構血が出ちゃってます・・・」
え゛
マジっすか・・・
俺ののんきモードは終わった。
しゅーりょー。
昨晩のようなネガティブ妄想が始まった。
死にたくないし、長期入院も困るし。
でもそうなったら奥さんや愛娘、生まれて来る子供はどうなるんだろう・・・
待合室で落ち込んだ。
医師に呼ばれ、再び診察室に入った。
「うーむ・・・レントゲンには何も映ってないないんだけど、血尿が出てるし・・・
ちょっと良くわからないんだけど、尿管結石の疑いがあるね」
と言われた。
尿管結石?!
ふーん、そうなんだ・・・
よくわからん。
「とりあえず薬で様子を見ましょう。あとは痛みが増したら泌尿器科に飛び込んでね」
おじぃちゃん先生は、自分の担当外の病気だからよくわからん・・・という感じだった。
とりあえず、レントゲンには何も映ってないというし
生きる・死ぬの病気ではないことがわかり、俺は安心した。
のんきモード復活。
俺は一旦家に帰り、奥さんに診察結果を話してから出社した。
なんか、心配損だったね~!くらいの感じで。
会社の昼休み、弁当を食べながらネットで 「尿管結石」を検索して読んだ。
・・・一気に食欲が失せた・・・
飯なんて食ってる場合じゃなくねー?!
<続く・・・>