しぃちゃんの大好きなピンクっち(としぃちゃんが呼んでいる)の風船がしぼんでいた。
俺は風船の口の結び目を解き、空気を吹き込み始めた。
<パン!!!>
大音響とともに風船が割れてしまいました・・・
膨らまし過ぎです。(汗
ご、ごめん!しぃちゃん!
呆然とするしぃちゃん・・・
本当にごめんね・・・
また買って来るからゆるして!
呆然とするしぃちゃん・・・
ごめん・・・
おとーとおままごとしよっか? ←ごまかし(^^;
・・・
・・・
・・・
おままごとを始めた。
でも、しぃちゃんはまださっきの風船が気になるようで。
さすが俺の子、しつこい。(-_-;)
「ぴんくっち ぱーん うえにいったった」
ピンクの風船がパーンと割れて、はわかるけど・・・上に行った?
風船さんが死んじゃって天に召されたってことか?
そんなわけないか。(汗
なんだろう・・・
「ぴんくっち ぱーん うえにいったった」
うーむ・・・
なんだか良くわからないけど、要するに風船を割っちゃった俺が責められてるってことか?(-_-)
ごめんよ。
「うえにいったったねー」
ああ、そうだね。
行っちゃったね。(てきとー)
さあさあ、(そんなことは忘れて)おままごとしようよ!
それからも何度か「ぴんくっち ぱーん うえにいったった」と言われたが
そのたびに適当にあしらっておままごとを続けていた。
・・・
・・・
・・・
しばらくしたらしぃちゃんが眠そうになったので、いつも通り抱っこして歌って寝かせることにした。
(ちなみに、これらは全てゆーちゃんがゆっくり入浴してる間のお話です)
抱っこして居間を歩き始めたら、しぃちゃんが床を指差して叫んだ。
「ぴんくっちあった!」
へ?
しぃちゃんが指差したほうを見ると、床にピンクの風船のカケラが落ちていた。
「ぴんくっち ぱーん うえにいったったの」
そう言って今度は天井を指した。
俺は風船は口元で割れただけだと思ってたのだが
実際には破裂の衝撃で風船の一部が分裂し、それが飛んで行ったようで。
しかも、風船のカケラが割れた位置からだいぶ離れた場所に落ちていたところを見ると
割れた風船のカケラはきっと天井にまで達したのでしょう。
その一部始終をしぃちゃんは見ていたのです。
そして・・・
しぃちゃんはそれを俺に一生懸命伝えようとしていたんだよね。
何度も何度も・・・
それなのに俺は適当にあしらったりして・・・本当にゴメン・・・
人生で一番の反省をしました。
心の底からの後悔・懺悔です。
1歳の子供がウソとか言わないでしょ。
今回はまだたいしたことではないけれど、もっと大事なことだったらどうするの。
子供の言うことにはしっかり耳を傾けてあげなきゃ。
信じてあげなきゃね!
と、いたく反省しました。
ごめんね、しぃちゃん・・・
おとーちゃんは情けなくて泣きそうだよ・・・(弱
親として、一歩成長させてもらったような気がする出来事でした。
この気持ちを忘れないようにな、俺!!!!