出産の話 ~それは一年前のことでした~ | ここだから書けること 誰かに話したいこと

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WEB日記ネットで知り合った歳の離れた奥さん(ゆーちゃん・おかー)と、娘たち(長女:しぃちゃん。次女:ひぃひ)との4人家族の日記です。基本、親バカです。完全にバカ親です(汗。本音だけを書いてるので、どうか奥さんに見付かりませんように…(祈

・・・一年前の話・・・


2月15日 夜


予定日まであと二日・・・


ゆーちゃんが腹痛を訴える。
これが陣痛なのだろうか?!
しかし、いかんせん二人とも初体験なのでよくわからず。


とりあえず寝られるときに寝ておこう!ということで就寝。




2月16日 朝


ゆーちゃんにおなかの具合を聞くも、特に昨晩と変わらないとのコト。
激痛はなく、「普通に寝ちゃったわ~(´∀`)」と言うくらいだったので
なんかあったらすぐに帰って来るから電話してね!


そう言い残して普通に出社。




2月16日 昼間


会社ではそわそわしちゃって仕事が手に付かず。
そりゃそうだ。


トイレに行くにも携帯を手放せず。
そりゃそうだってば!


連絡を待ちつつも、夕方まで何もナシ・・・




2月16日 夕方


いつも通りに帰宅すると、いつも通りに晩御飯を作ってくれていて。
大丈夫なの?


「痛みは増してるけど、なんかしてた方が気がまぎれるから・・・(´ω`)」
ということで食事をとる。


本当にこれから戦いが始まるのだろうか?
未知の世界。


・・・思えばこれが、最後の二人きりでの食事だったんだな・・・(しみじみ)




2月16日 夜


とりあえず、長い戦いが始まるかもしれないから寝られるときに寝ておこう!
ということにしたのが夜の10時ころの話。


"そのとき"が近いであろうことは明らかだったので緊張感もあったし
眠れたのか眠れていないのか良くわからないくらいの浅い眠りだったけれど
夜の11時過ぎにゆーちゃんに起こされたのだから少しは寝たのだろう。


ゆーちゃんが俺を起こす。
かなりおなかが痛いとのこと。

いよいよか?!

病院に電話するが、「その程度ではまだまだです」と言われ、自宅待機の指令。

そうは言われても、ゆーちゃんは痛がってるし・・・


俺はもう寝ないことにした。
どうせ寝られないし。


ゆーちゃんは "そのとき" に備えて少しでも寝ておいたほうが良いよ・・・

素直なゆーちゃんは痛みに耐えつつ、布団に横になる。


俺はその横で・・・
そういえば・・・
DSの麻雀ゲームをやってたっけなぁ・・・


DSもそのとき以来やってないや。
今はどこにあるんだろ?


とにかく、気を紛らわすためにゲームをやっていたことを思い出した。




2月16日 深夜・未明


ゆーちゃんがかなり痛がり始める。
かなり痛いし、痛みの間隔もずいぶん規則的になって来たとのこと。


いよいよ生まれるのか?
俺の子が?!
俺は父親になるのか???

マ、マジで!?!?!?


なんか、"そのとき"がもうすぐ来るのはわかってはいるけれど理解は出来ない・・・

というか・・・

とにかく実感が湧かないのである。


しかし(ゆーちゃんが)病院に電話を入れると、「その程度ではまだまだです」とのこと。


本当かよ!
こんなに痛がってるのに?!
っつーか、病院に行かせろよ!
受け入れろや!!!

受け入れない意味がわかんねーよ!!!!


イライラしだす俺。(不安ゆえ)


しかし、今思えばゆーちゃんのその程度の痛がりかたなんて、序の口も序の口・・・


のちにとんでもないお叫びを聞くことになるのである・・・(汗




2月17日 早朝


数回目の電話で病院がやっと受け入れてくれるとのこと。
しつこさに負けたか・・・(苦笑)


朝の5時過ぎ、結局ほとんど徹夜状態で病院に到着。


外はまだ真っ暗で、そんな中、病院の救急用入り口から建物の中に入るときに
「いよいよなんだな・・・」と思ったことを思い出した。


ゆーちゃん頑張れ!
しぃちゃん・・・無事に出て来いよ!!


でも俺はまだ

会社に電話しなきゃ・・・
両方の親にも連絡を入れなきゃな・・・
でもさすがにまだ早いよな・・・

連絡っていつすれば良いんだろう。

あんまり早過ぎてもなんだし、だからといって直前過ぎてもマズイだろうし・・・


まだまだそんなことを考えるくらいの余裕はあった。


まだ・・・ね・・・


<明日に続く>