自分の考えを大切にしよう

以前に塩野七生さんの著書を読んだときに

田中美知太郎さんを知った。

生きることの意味/学術出版会

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偶然、図書館で見つけて読み始めたが、哲学のテの字も知らない

私には難しかった。昭和十年から三十年代に書かれたものが中心。

でもその中で身近に感じたのは『自分の考えを大切にしよう』という文章。

私自身、最近特に感じていたのだが、どんなに親しい友人と語り合っていても

なぜかその後に孤独感を極めていた。自分でどうしてこんな感情を抱くのか

負の思いで受け止めていたが、これが『自分の考え』なのだと知った。

わたしたちが、自分だけの孤独な思いを大事にする。

そこから他の可能性を指し示して、馬鹿の一つおぼえ

のようなものから解放してくれる。

「きまり文句だけで考えているのは、考えていないことだと言ってもいいことになる」

この言葉が強く私の胸に響いた。