蔵出し茶 | マルヒデ岩崎製茶のブログ

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茶畑から湯のみまで、お茶にまつわるあれこれを楽しくお伝えします。

 

初秋から春先にかけての看板商品

「蔵出し茶」です

 

 

「あの金の(袋の)お茶ある?あ〜これこれ」
 

「これ飲んじゃうと、もうほかのお茶飲めないの」

この時期になると、こんなやり取りが

店頭での毎日の光景になります

 

 

 

 

蔵出し茶のおいしさを知っているお客さまは、

こちらから案内をするまでもなく指名買い

 

はじめてのお客さまには、試飲を一杯飲んでいただくと、

納得してお買い上げいただけます

 


 

蔵出し茶とは文字通り、蔵から出してきたお茶なのですが、

 

なぜ蔵から出すの?

どんな蔵なの?

いつから蔵に入れ始めたの?

 

とお思いの方もいらっしゃると思います



ここでは当店を初めてご利用いただくお客さまに、

茶処静岡に古くから伝わる故事と一緒に

「蔵出し茶」がどんなお茶なのかをお伝えしたいと思います




蔵出し茶の始まりは、大御所徳川家康と言われています

 

今から約400年前のことです

 

家康は幼少時代と晩年を駿府(現在の静岡市)で過ごしました


晩年、静岡で過ごした家康のもとには、

地元の美味しいものが献上されるのですが、

その中のひとつに静岡名産のお茶がありました

 

 

4〜5月に献上される新茶はもちろん美味しいのですが、

その新茶を静岡市の山間部、

標高が高く冷涼な井川の大日峠にある蔵で

ひと夏寝かせ、熟成が進んだ秋に口切りをし、

新茶とは一味違うお茶を楽しんだそうです

                                            (お茶の町静岡市HPより)

 

静岡市ではその故事にならい、新茶時期には新茶を壺に詰める

「茶詰めの儀」が、秋には、その熟成させたお茶を開封する

「口切りの儀」が毎年行われています





当店の蔵出し茶は、深蒸し茶で有名な

掛川産の一番茶(新茶)を使用しています

 

お茶によっては夏を越すと味が落ちてしまうものもあるのですが、

 

そこは茶匠の腕の見せ所

 

長年の経験で培った目利きの力で、熟成に向いたお茶を仕入れています

 

 

 

そして蔵から出してきたお茶は販売する前に火入れをし、

おいしさを引き出すのですが、

当店では月ごと、気候ごとに火入れの温度を変え、

その時々にあった仕上げをしています

ただ蔵に寝かせるだけでなく、お茶の特性、

気候などを見極め仕上げをする

 

 

これは製茶問屋でしかできない技術であり、

こだわりのひとつです

 

 

おいしいお茶の淹れかたというと、湯ざましをして、

お湯の温度を何度にして・・・

 

といろいろ敷居が高く感じるものですが、

当店の蔵出し茶は湯冷ましせずに、

熱いお湯でも十分おいしく淹れることができます

 

 

一煎目はたっぷりの旨味を、

二煎目、三煎目はお茶特有の苦味、渋みがよくでるので、

それぞれの味や香りをどうぞお楽しみください



地元、静岡のお客様に大人気の蔵出し茶、

ぜひこの機会にお召し上がりください。
 

 

蔵出し茶は弊社ネットショップでも

ご購入可能です

 

ネットショップ「PLUS TEA」はこちらから