JR静岡駅の北西約1.5~2kmほどのところに、茶町があります。
ここは江戸初期に茶商が集められたことに始まり、
現在も住居表示に使われる地名です。
茶町の周辺地区には多くの茶業関係企業が立ち並び
「茶産業の一大集積地」となっています。
弊社も茶町界隈にあり、新茶時期が近づきつつある今、
人の動きや、お茶関係の車の交通量が多くなり、
なんとなくこの町は、「ざわざわ」し始めました。
そう、ここは、まさにお茶によって動く町なんです。
そんな茶町界隈にある製茶問屋さんには、必ずと言っていいほど、
店先にお茶の樹が植えてあります。
これはその年の新芽の伸びてくる時期を見るための
いわゆる桜でいう「標本木」的なもの。
SNSや情報機器の発達している現代においては、畑に行かずとも
新芽の生育状況は手に取るようにわかるのですが、
店頭のお茶の樹は、新芽の一つの生育状況を判断する
アナログ的な手法として今も尚、存在しています。
弊社ももれることなく、店頭にお茶の樹が植えてあります。
ほとんどのお店が主力品種である「やぶきた」だったりするのですが、
弊社店頭に植えてあるのは、ちょっと珍しい「サンルージュ」という品種です。
新芽が赤いサンルージュ。
赤色の茶葉はポリフェノールの一種アントシアニンを含んでいるからです。
鹿児島の南にある奄美群島、徳之島で栽培が盛んで、
赤い茶葉に秘められた機能性成分の研究が国や大学、
企業間で進められ、カラダへの様々な効能が期待されています。
でも弊社では、なんとなーく植えてあるだけで、研究もしていません。。
ただ新芽が赤いので、伸びてくるとわかりやすい。
植えてある理由はそこかもしれません・・・。
今年は新芽が出てくるのが、結構早いです。
静岡茶市場の初取引も4月18日(水)に決まりました。
これは、史上3,4番目に早い日にちだとか。
今年も皆さんに、生産者さんの丹精込めた
美味しい新茶をお届けしたいと思います。