3月の月末に
竣工祭のご依頼を受けました、って記事書きましたが
実はそのご依頼主様、
完成後の家屋の引き渡しが延期になり
ついては、竣工祭も延期してほしいとのご連絡をいただき
延び延びになっておりました。
その竣工祭
ようやく26日、大安の日曜日にご斎行申し上げました。
ここだけの話ですが
地鎮祭などの出張外祭のご依頼を受けますと
祭典日の4日前までには
お供え物の祝い鯛(塩焼の鯛)を注文します。
(結構高価でしょ!?)
で、前日に、
その他のお餅や野菜や果物や乾物等の
お供え物を買い物するときに、
注文してある鯛を受け取りに行きます
さて、ところが今回のように直前に
天候やその他ご依頼主様の御都合で
延期になることがあります。
しかも2日前とかの直前に。
するとこの注文してある鯛はどうなるのか?
余りに直前過ぎると
もうキャンセルもできませんので
その結果、自分で食べることになります。
はい、この一年の間に3回、
この立派な祝い鯛を、
なんと、みずから、食べました・…
勿論、ご依頼主様に
その代金を頂くわけでもありませんので、
鯛を注文した後は、
祭典がどうか延期やキャンセルになりませんようにと
願うばかりです。
と、余談はともかく
竣工奉告祭ですが、
地鎮祭のように屋外ではありません。
新築なったばかりの真新しい家屋の一部屋に
几帳幕を垂らし、真榊を立て
祭壇を組み立てて、祭式を執り行います。
実はメチャクチャ気を遣います。
普段地鎮祭で屋外で使用しております
祭壇等の脚をきれいにぬぐい拭き、
土のひとかけらも無いようにして、
念には念を入れて、
真っ白なシーツを敷き広げ
その上に薦を敷いて、祭壇を組み立てます。
新居の床、壁、に傷一つつけないように
慎重のうえにも慎重を期して
丁寧に作業いたしますので設営にえらい時間がかかります。
撤収もです。
汚れ一つ残さないように作業しますので
普段の倍ほど疲れました。
住宅メーカーの営業マンさんに聞いたところによれば
一般の個人がお住まいになる家屋建築では
約9割ほどの方が地鎮祭をなさるそうですが
建築完成後の完成竣工祭をなさる建築主様は
数少ないそうです。
その数少ない竣工奉告祭を斎行させていただけましたことは
貴重な経験になりました。
建築主であります施主様には
大変喜んでいただけたようで
嬉しかったですが
実は意外に喜んでいただけたことがもう一つあります。
実はお供え物の果物に
ウチで取れました金柑を
ジッパー付のビニール袋にいっぱい入れて
一緒にお供えさせていただいたのですが
そのことをご説明させて頂いたら
お店で買ったものではない
(一目見たらわかるんですがね、
粒が不ぞろいですから)ということを
すごく喜んでいただきました。
ほんのちょっとした気遣いもおろそかにせず
これからもお役にたてるように頑張ってゆきたいと思います。