右折禁止 | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

先日、非常勤でお手伝いに行っております神社で

ご予約を受けております七五三の準備をしております時に

境内に一台の車が乗り入れて参りました


七五三の御依頼者が来られたのかな…

と、思ってみておりますと

降りて来られたのは一人の若そうな女性・・・


??って思っておりますと

「安全運転の御祈祷お願いできますか?」


「え”~っ、ぎょえ~っ」って心の焦りは隠しつつ、

ニコッと笑いながら、

「はい、ご準備させていただきますので少しお待ちいただけますか」


さあ、大変、

『そんなぁ、予約もなしに飛び入りで来ないでよ~』

と内心思いながら

大慌てで、≪車清祓い≫って内容の

祝詞を探して、

一通り声に出して読んでみて

とっさに内容を一部修正して

一人リハーサルして…


「お車、新たにご購入されたのですか?」

「はい」


「承知いたしました、それでは、どうぞ~」


と、言うような按配で

修祓

祝詞奏上

交通安全誓詞

玉串奉奠

車清祓い…


どんなに急いでいても

心に余裕を持って安全運転に心掛け

無事故無違反で過ごさせてくださいますようにと

願い祈らせていただきました~

守り給へ幸わへ給へ


非常勤で行っております神社でよかったです

その目的の祝詞のストックがあって

すぐにアレンジして間に合わせることができて…


御祈祷は

それぞれの御祈祷の内容・目的に合わせた祝詞が必要ですから

大きな神社で経験値の豊富な神社ほど

過去の祝詞を保存してありますので

いざという時、ほんとに助かります


とっさにすぐに白紙の紙に毛筆で書いて…

なんてことは時間的にも無理ですから~

ご予約いただいてれば

出来るだけ毎回新たに清書するようにしてますが・・・


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ところで、車ですが

サラリーマン時代毎日仕事で車に乗っておりましたし

通勤も常に車でした


今も、自分の奉務する神社も

非常勤で御奉仕に行っております神社も

常に車で出社しております


「出社」って書きましたが

神社に出勤するときは

出勤とは言わず

出社というらしいです


さて、朝は大概通勤ラッシュの渋滞です

夜中や日曜日なら

30分程度で行ける距離を

小1時間もかけて通勤しております


勿論、車の量が多いのが渋滞の最大の原因ですが

渋滞の原因の一つが

右折車だと思うんですよね


右折レーンのある信号の交差点で右折する分には

そんなに渋滞の原因とはならないのですが

右折レーンでもない、片側1車線の道路で

対向車線を横切って右折しようとする車が

後続車を止めてしまうのです


対向車が途切れるまでもちろん右折できません

すると、後続車はイラッとしながら

信号でもない所で、

待たねばならなくなります…


私は、そうやって交通の流れを妨げ

後続車に迷惑を掛けたくないのと、

不測の衝突事故を未然に防止するために

右折しないように心掛けています


信号のある交差点を左折して

次の通りをまた左折して

更にもう一度左折して

そして信号のある交差点を通過するという

ルートを取るようにしています


実は、私が道路を横切る右折を

できるだけしないようにしようと思ったきっかけは
この本を読んで共感したからなんです。


「日本でいちばん大切にしたい会社」

”あさ出版”

この本の中に出てくる

伊那食品工業株式会社という会社のお話です


一部を抜粋させていただきます


≪この会社の車で出勤する従業員は「右折禁止」となっています。

社員が、会社に入る時に右折をすると

後続車や対向車を止めてしまうことがある。

それが、結局渋滞を招き

排気ガスを増やし、地域社会に

迷惑をかけることになる。

だから右折禁止、ということなのです。

社員の方々は

「右折禁止」のルールを100%守り

300mも500mも遠回りして

左折で出勤するのだそうです。


また、スーパー等に買い物に行く際にも

この会社の社員は

駐車場を使う時の心得があります。

それは、入り口近くに駐車しないというものです。

「入り口近くの駐車スペースは

体の不自由な人や高齢者が使うべきだ」という

この会社の経営トップの考えからです。

社員たちもそれをきちんと守っている≫



この会社では

売り上げや成果をとやかく言うのではなく

「礼儀作法」に関してうるさく言う会社なのです。

だからなのでしょうか、

48年間、増収増益だそうです。