先日、11月2日の土曜日、
神戸の教会での結婚式に参列させていただきました
以前勤めておりました会社の
事務職の御嬢さん、
純白のウエディングドレスがまぶしく素敵でした。
一緒にお仕事していたのはもう何年前になるでしょうか
もう10年近くも前のことですのに
ご案内いただいてほんとに嬉しかったです。
その頃一緒に仕事してました職場の仲間も
共によんでいただいており、
懐かしい顔ぶれに再会できて昔話もできました~
前菜の車エビの何とかは
大和牛のステーキ
ところでこの教会(ブライダル施設)の
事務所に、こんな奴がいましたよん
洋装のウエディングドレスを着て
チャペルでの結婚式を
望まれる御嬢さんも多いのでしょうね
和装の白無垢打掛での神前結婚式は少ないようです
ところで、
おいしいお料理いただきながら
洋装と和装の違いをボ~ッと考えてました…
角隠しはウエディングベール?
指輪の交換は共にあるし
誓いの言葉もあるし
キャンドルサービスか?三三九度か?
と、いろいろ考えて
ハタと思ったのが懐剣(懐刀)です
洋装になくて和装にあるもの
”かいけん””ふところがたな”
「懐剣」とは
打掛を着る時、帯に差す短剣のこと
昔、かつて武家に生まれた女性は
護身用に短剣を所持していました
この習慣はやがて「たしなみ」となり
婚礼の際の嫁入り道具の一つにもなりました
花嫁が武家に嫁ぐ際に
武家の妻として恥じぬよう
「いざという時は、自分で自分の身を守る」という
意味だったようです。
この武家社会の習わしが
明治時代以降に庶民にも広がり
武家の婚礼衣装だった打掛と共に
浸透していったようです。
さて、
自分で自分の身を守る意味「だった」と書きましたが
調べてみますと
現在、幾通りかの解釈がされています。
一つは
剣は大昔から神の宿るものとして神聖視され
魔よけのお守りとして用いられ
婚礼においても
新たな人生へと旅立つ花嫁を
様々な禍から守る役目を負い
夫婦円満、無病息災を祈るものであるという説。
また一説は
婚家で不手際をしたら、嫁はその剣で自害せよという意味。
又ある書では
嫁ぎ先の夫が不甲斐無い場合は、
これで、寝首を掻き切って実家に戻って来る為。
また一書に曰く
懐刀は守り刀である、
何を守るかというとそれは名誉。
自分の名誉ばかりでなく自分の家の名誉も守るためで、
万が一、それらの名誉が傷付けられそうになったら
懐剣で自分の命を絶ってでも拒絶する
その覚悟の表れとして
身につけるものである。
どの説が正しいとかではなく、
いずれにせよ
かつて、日本の武士もそうであったように
刀を持つのは
人を斬るためではなく
自らの誇りを守るためだったようです。
日本人の誇りというものは
そうまでしても
守らなければならないものと考えられてきました。
時代は移り変わりましたが、
守り伝えてゆきたい日本の伝統文化と共に
日本に生まれたこと
日本人であることを誇りに思いたい…
ウエディングドレスを見ながら
白無垢の花嫁衣装の胸元の
「懐剣(ふところがたな)」に思いを巡らし
そんなことを考えていました…