罪 | ミックスココアのひとりごと

ミックスココアのひとりごと

気ままに思いついたことを折々に

神務実習に指定の神社へ

ご奉仕にお伺いしているときに

その出来事は起こりました~


神社で起こる事件と言えば

何を想像されますか?



日曜日、白昼、

なんと、

賽銭泥棒(容疑)です!


普通は、神社に参拝されるときは

手水を使い(手や口を水で清め)

まず本殿の正面に立ち、

(大概は賽銭箱の前)

(鈴を鳴らして)

(賽銭箱になにがしかのお賽銭を投げ入れて)

二礼・二拍手・一礼


これが、参拝の作法です。


ところが、

その男は、

辺りをうかがうように

そそくさと賽銭箱の前に立ったかと思うと

いきなり賽銭箱の隙間から

中へ手を差し入れたのです!

ミックスココアのひとりごと

賽銭箱の隙間から下まで落ち切らなくて

途中で止まっていたお札でも見えたのでしょう

それを盗ろうとしたのです


ところが残念なことに

いくらその挙動不審な動きを目撃しても

証拠がないのです、

例え現行犯であったとしても。

お札や硬貨に名前が書いてないのです。


ポケットの中のお金は、

「元から持っていた自分のお金だ」と

言い張られると、証拠がないのです。



すごく悲しかったです。


家族の病気が早く治りますようにとの願いを込めて

いたいけな小さなお子さんが

なけなしのおこずかいをはたいて

お納めいただいたお賽銭かもしれません


娘が良縁に恵まれますようにと

海よりも深い祈りをされたお母様の

計り知れない親の愛が込められた

お賽銭かもしれません


丈夫な赤ちゃんが生まれますようにと

けなげな身重の妊婦さんが

つつましくささやかに祈りを捧げられた

お賽銭かもしれません


5円であろうと100円であろうと

1000円であろうと

その、祈り念じ思い願う気持ちの深さと共に

参拝された方がお納めされたそのお賽銭を

盗もうとするなんて!


お賽銭は

最早、ただのお金ではありません…