神社の社格、神職の階級、袴の色、祭主… | ミックスココアのひとりごと

ミックスココアのひとりごと

気ままに思いついたことを折々に

全国のほとんどの神社は神社本庁に所属し、

その数は約8万社あります。


そのうち、由緒、施設の状況、活動状況、

氏子・崇敬者の概数等の基準により

選定されている神社が

「別表神社」で、

約350社あります。


例えば、

愛宕神社(京都)、熱田神宮(名古屋)、坐摩神社(大坂)、生田神社(神戸)、

石鎚神社(愛媛)、出雲大社(島根)、石上神宮(奈良)、厳島神社(広島)、

今宮戎神社(大坂)、石清水八幡宮(京都)、宇佐神宮(大分)、大阪天満宮(大坂)、

春日大社(奈良)、北野天満宮(京都)、気比神宮(福井)、住吉大社(大坂)、

諏訪大社(長野)、平安神宮(京都)、水無瀬神宮(大坂)、明治神宮(東京)、

等々です。


なお、伊勢神宮は別格で

別表神社には含まれません。


これらの「別表神社」以外に、

各神社には

明治政府によって定められた社格制度の名残で

「官弊社」「国弊社」、

「府社」「県社」「郷社」「村社」といった格式があります。



さて、神社で神に仕える職員を一般的に神職と呼びますが

神職には職階・職位・身分の別を定めた階級があります。


職階では

宮司→権宮司(ごんぐうじ)→禰宜(ねぎ)→権禰宜(ごんねぎ)

「権」とは「副、仮の」といった意味です。



階位では

浄階(じょうかい)→明階(めいかい)→正階(せいかい)→権正階(ごんせいかい)→直階(ちょっかい)


これらの階位は神道の徳目である「浄(きよ)き明(あか)き正しき直(なお)き心」にちなんで定められています。



更に身分があります。

特級→一級→二級上→二級→三級→四級までの六ランクです。


神職の服装はこの身分によって細かく定められています。

例えば袴(はかま)の色です。

特級=文様入り白

一級=文様入り薄紫

二級上=文様入り紫

二級=文様なし紫

三・四級=文様なし浅葱(あさぎ)(水色)


このように級によって身に着ける袴の色が決まっています。


階位と身分は一応別の制度ですが

浄階は一級以上、

正階は二級上・二級以上の身分の者でなければ

任命されません。


ところで、概ね

別表神社の宮司・権宮司は二級以上の者、

権正階は三級

直階は四級です。


職階別にみますと

別表神社の宮司・権宮司は明階以上の者、

別表神社の禰宜は正階以上、

一般神社の宮司及び別表神社の権禰宜は権正階以上

一般神社の禰宜以下は直階以上

宮司代務者は別表神社では正階以上、

一般神社では権正階以上の階位を持つ者と定められています。


(これらのご説明は一般的な神社の例です)


一度読んだぐらいでは

この職階と階位と身分の関連はなかなか複雑でわかりにくいですよね。


長々と説明させていただきましたが、

ミックスココアは、

この4月に直階の階位を認定していただきましたので

一般神社の禰宜になることができます。


(勿論その神社の代表役員である宮司の推挙により

氏子総代会でご承認いただき

神社本庁統理宛報告の上でです)


さて、奉務予定の神社の氏子総会が

4月某日に開催されるのですが

その席に参列させていただき

ご挨拶をさせていただくことになりました。


更に、来る5月某日例祭に祭主として

(簡単に言いますと宮司の代わりに)

行事祭式を執り行わせていただくことになってしまいました


しかもこの例祭は

巫女さんがお神楽を奉納し

湯立て神事を奉納する祭式だそうです。


公衆の面前で衆目の注視の中

祓主(はらえぬし)としてお祓いをし

手長(てなが)としてお供え物を献じ

祭主(さいしゅ)として祝詞を奏上し

祭式を司るわけです…


しかもこの祝詞(のりと)、

今から自分で文章を作文して

祝詞用紙に毛筆で筆記しなければなりません


ご祈祷のお手伝いに行ったことはありますが

一人で最初から最後まで全部というのは初めてです~

いきなり~


今から緊張して下痢しそうです


専門用語がいっぱい出てきて

分かりにくかったでしょうが

早い話が神主として本格的に

デビューということになった…

というわけです。

で、今から緊張してますというご報告でございました~