猫のフーガ | ミックスココアのひとりごと

ミックスココアのひとりごと

気ままに思いついたことを折々に

窓の外で先程から

なにやら猫が「啼き叫んで」います

かなり人の声に近い鳴き声ですね


猫の「恋の季節」かしら・・・

と優雅に(嘘です)うるさいなぁ~と思いながら

今日はブログに何書こうかと悩んでいてふと

思い出しました~


ミックスココアのひとりごと

「猫」と言えば、

≪猫のフーガ≫!

クラシック音楽聞かれる方なら

ご存知の方もおられると思いますが

ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti)の

単独のフーガの小品です。

(作品番号K・30 L499)


イタリアのドメニコ・スカルラッティは

ウィーン・ロマン派を代表する作曲家です。


ある日スカルラッティは新曲の構想を練っていましたが

どうしても曲想が浮かびません。

ちょうどそのとき彼がチェンバロを教えている

教え子が子犬を連れてやってきました。

教え子の少年は他の生徒よりも早く来て
教室の準備をする当番だったのです。

教室を整理していて

ふと彼は、大きなピアノの上に

猫が気持ちよく寝そべっているのに気づきました。

いたずら盛りの少年は

そ~っと静かに猫に近づいて

連れてきた犬を

無防備な猫の背中に乗せてみたのです


さあ~大変、

突然のことにびっくりした猫は

飛び上がって飛び跳ねながら

部屋中逃げ惑い

大暴れの猫はすっかり興奮して

ピアノの鍵盤の上を行ったり来たり

走り回りました


この大騒ぎの様子を一部始終見ていた

スカルラッティはひらめきました!!

瞳を輝かせてピアノに飛びつき

「これだ!やった!」

こう叫びました。

こうして一気に書き上げた曲が

名曲≪ソナタ・ト短調≫

別名≪猫のフーガ≫です。


ネットで検索して聞いてみてくださいね。

4分程の小品ですが
「猫が気まぐれに鍵盤を踏んだような・・・」というわりには
重厚な感じの曲です。