「復旧」ではなく「復興」を | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

何日前の新聞記事だったか忘れましたが

ある石碑の写真が掲載されていました

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明治時代の津波の鎮魂碑です


「高き住居(すまい)は児孫(こまご)に和楽(わらく)、

想へ(おもえ)惨禍(さんか)の大津浪(おおつなみ)、

此処(ここ)より下に 家を建てるな。」
そう書いてあります。


明治の津波の教訓から高地移転を実行し、

昭和津波では大きな被害を出さなかった村があります。


これに対し、

明治津波で人口の8割以上が失われ、

山腹に移転した人もいましたが、

日常作業の利便性を求めて、

やがて再び平地の海浜部に住むようになり、

昭和津波ではまた世帯の8割が被害にあった、

そんな村もあります。

青森県から宮城県に至る三陸地域の

いたるところに同様の石碑が立っています


明治三陸地震の津波の犠牲の教訓だそうです。

以来、村人達は、先祖のその教えを守り

その石碑が建ててある場所から下、

標高の低いところには、

住む家を建ててこなかった所もたくさんあります。


1896年の明治三陸地震では

死者2万1959人。


1933年の昭和三陸地震では

死者・行方不明者3064人。


幾度となく地震や津波の大きな被害を受け

そのたびに復興を果たしてきました。


このたびの甚大なj地震と津波の被害から

やがて少しずつではありますが

復興の動きが始まっていくはずです。


しかし、思うのです。

「復旧」してはいけない!

元へ戻してはいけないのです。


国や政府や行政が主導して

今回の「想定外」の津波の被害を教訓にし

もう二度と同じ被害を受けないように、

防潮堤のような「構造物で守る」のではなく

海岸から集落を離す対策を講じられないのでしょうか


防潮堤などの構造物は

次善の策だと思うのですが・・・


「復旧」費用は国から補助が出るが

それ以上の物を作ろうとすると

補助対象にならない・・・

そんな補助の在り方はおかしいと思うのです


国有林や国有地を

そのために使ってもいいと思うのですが

素人の浅はかな考えですか