責任転嫁とコミュニケーション | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

いわゆる一般的な企業では

部や課等の内部組織があり、

その部署に所属する社員には

それぞれに職務の役割があります。


それらの役割をきちっと果たすことで

企業という組織全体が、

企業活動を円滑に果たしていくことができるのです。


そのためにはまず、

一人一人が果たすべき業務の役割を明確にし

権限と責任、そして義務を絶えず自覚して

仕事に取り組む必要があります。


ところが、

一旦受注ミスや配送ミスが発生して

顧客からのクレームとなった時には

営業や総務や経理などと

各々の部署が

その原因の究明もおろそかにしたまま

責任転嫁し合って

時にはその責任の所在を

押し付け合うことすらあります。


企業内の各セクションですら

時折こんな有様ですから、

これが、国難ともいうべき大災害、

しかも収束のめどすら立たない状況となれば

関係監督官庁、役所などの行政、企業

三つ巴の混乱の中で

指揮命令系統は乱れ

情報の共有化も不十分で

しかも意図的な情報隠しということにでもなれば

混乱状態は

収拾もつかない状態となってしまいます。


野球でもバレーボールでも

守備に就く二人の

ちょうど中間点に落ちてきたボールを

お見合いしてしまって取り損ねる・・・

あるいは二人が激突してしまう・・・

スポーツならエラーです。


それがビジネスなら

このクレームが

会社にとっての大きな損失につながるかもしれません。


今回の事故に関しては

政府と官邸と原子力保安院と

原子力安全委員会と東京電力と

充分なコミュニケーションが

はたして取れているのでしょうか~


限られた人材で

すべての業務をこなしていかなければならない

そんな企業で働くビジネスマンは

ある程度の分担範囲の重なり合いや

相互援助、技術の交換などは

やむを得ないところですが、

それをスムーズにするために

充分なコミュニケーションが必要だということを

ニュースを見ながら痛感する毎日です。