正月のうんちく、第三弾です~
鏡餅(かがみもち)!
知ってて損はないと思いますよ
餅:
≪一つ目の説≫
丸い形が昔使っていた銅鏡に似ています。
自らの姿を写して
良い手本や模範に照らして考えると言う意味の
鑑みる(かんがみる)という言葉から、
鑑餅=鏡餅と言われるようになった。
≪二つ目の説≫
鏡餅の丸い形が家庭円満を表し、重ねることで
「一年をめでたく重ねる」という意味。
≪三つ目の説≫
大小の餅が、陽の太陽と陰の月を表し、
福徳重なると言う意味。
≪四つ目の説≫
鏡餅が丸いのは人の魂をかたどったものと言われ
鏡は魂を表す神器でもあることから
歳神さまにお供えした餅を食べて
新しい命が授けられることを願った。
橙(だいだい):
本来「みかん」ではありません。
橙の実のヘタに台が二つあるので
「だいだい」と命名された柑橘類です。
代々家が続くようにという語呂合わせの縁起物。
実が黄色に熟した後も枝から落ちず
翌夏には緑色の生まれたてのような果実に戻り、
また、一度実がなると
4~5年以上も落果しないことを併せ
何個もの実が枝についたまま新しい実を加えてゆく様を
健康長寿の家族になぞらえて繁栄を願ったものです。
御幣(ごへい):
上のイラストでは紅白の紙を稲妻状に折って左右に垂らした紙。
四方に大きく手を広げて繁盛を願うもの。
紅白の紅は魔よけを意味します。
ちなみに紅白ではなく白一色のものは四手(しで)といいます。
裏白(うらじろ):
常緑のシダで左右の葉が対になってます。
≪一つ目の説≫
左右が対になっていることから夫婦円満を意味する
≪二つ目の説≫
古い葉が落ちずに新しい葉が生じることから
家族の繁栄を願う気持ちを込めた
≪三つ目の説≫
葉の裏が白く、「裏を返しても心は白い」、
つまり心に裏表がない、清廉潔白の意味を表した。
四方紅(しほうべに):
鏡餅を乗せる色紙。
四方を紅で縁取ることで「天地四方」を排し
災いを払い繁盛を祈るもの。
串柿:
柿は縁起のよい長寿の木です。
幸せをカキ集める、とか、
嘉来(かき=喜び幸せが来る)などの意味があります。
室町時代の昔から脈々と流れる日本の正月の文化の由来、
そこに込められた祈りと願い、大切に守っていきたいものですね。