ロックフェラーは何を求めたか | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

世界の大富豪、ジョン・D・ロックフェラーは

人材を捜し求めました。


こう書くと、そりゃ当然だわって、

誰もがそう思われますよね・・・


しかし、ロックフェラーが求めた人材は

実は”人と交渉できる”人材です。


営業マンに限らず、人と交渉できる能力は

きわめて重要なものです。

大きな財産です。

たとえコンピューター全盛といえども、

あらゆるビジネスは

人と人との関係で成り立っています。


この”人と人との関係”を橋渡しするものが

”交渉”です。


「人と交渉する能力は、人材だ。

その能力に対して、

自分は地上の何よりも高い代価を払いたい。」


ロックフェラーは、

「人と交渉する能力」を人材と考え、

そういう人材を積極的に集めたのでした。


ここでいう能力とは、

”人と交渉”できる能力であって、

”人を説得する”能力ではありません。


”交渉””説得”は違うのです。

雄弁さとか、強引さとか、

口達者な人間を求めてはいないのです。


交渉はあくまで対等です。

説得というのは力関係や論理のレトリックで、

相手をねじ伏せてしまうことになりかねません。

これでは、相手は一時的に屈服するかもしれませんが、

継続的な信頼関係は維持できないかもしれません。


高圧的なタイプの人間ではなく、

素朴でも良いから、交渉できる、

話し合える人物を、

世界の大富豪ロックフェラーは求めていたんですね。


一体どんなタイプの人が、

いわゆる”人と交渉”できる人物なのでしょうか・・・


「相手の欲することを察する」


交渉相手が何を望んでいるのか。

そのことを察することができる人こそ

交渉できる資格があると考えたのですね。


お金でも、物でも、言葉でも、行動でも、

相手が何を欲しているかを知らなくては、

人との交渉はうまくいきません。


このことは何も営業の取引だけではありません、

職場の人間関係でも、取引先との関係や、

もっと身近な友達関係・家族関係でも

同じことが言えるのではないでしょうか・・・