相手は何を考えているのか | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

第15世将棋名人の大山康晴棋士は

史上最強の棋士として、

数々の記録を打ち立てた人です。


二度のがん手術後、なおも出場して

名人戦のプレーオフに残ったお話は伝説となりました。


その大山棋士にある記者が質問しました。

「先生のその強さの秘訣は何ですか?」


すると名人は

「それは相手がどんな手を指すか

いつも読んでいるからです」

と答えたそうです。


プロ棋士は

”一目五十手”といわれるほど先を読むのだそうです。

初心者の将棋は、自分の手を考えるのが精一杯で

相手の手の先を、

しかも五十手も先を読むことなんかできません。


相手の手の内が読めないから

自分だけの判断、

独断に陥ってしまうのです。


将棋の勝負の世界では、

独断が一番危なく

「一つの局面で相手がどう指すか」

それを読みきることが求められます。


ビジネスのシーンでも同じことが言えます。

例えば営業で、

お客様のところを訪問して

「相手が何を考えているのか」

その心を読まなければ、

どんな小さなセールスも成功しません。


どんなにおしゃべりしても、

相手の反応がないのは、

自分の独断場にいるからかもしれません。


「いまこのお客様はこんなことを考えている。

だからこの話はタブー、

もっと関心を持っておられる話題から・・・」


一歩、相手の心の中に踏み込まなければ

商談の糸口、

きっかけはなかなかつかめないものです。


興味と関心のないお話をいくらしても

お客様は心を動かされることはないのです。


何もこれは営業のシーンだけに限ったことではありません。

「いま、相手はこう考えている・・・」

まずそのことを読みきることで

相手とのコンタクトは可能になるはずです


どんなに気難しい相手でも

相手の気持ちを考えれば

こちらの熱意や誠実さは

理解してもらえるものだと思います。


自分勝手で独りよがりで

わがままになっていませんか・・・・