世間には、
自分自身が不遇だと嘆いている人がいます。
”自分は才能があるから、
そのうちきっと芽が出て、
世の中で脚光を浴びるようになる”
そう信じてる人もいます。
書く事が好きだから、文章力もありますし、
いつか芥川賞か直木賞をとって、
文壇にデビューすると思っている人もいます。
確かに、好きこそものの上手なれとも言います。
しかし、いくら文章力があろうとも、
いくら物事への洞察力があろうとも、
作品を書かなければ、
賞もへちまもへったくれもないのです。
会社という組織の中で、
下積みに甘んじている人がいます。
同様に
”いつか、自分の力量が認められ、
大抜擢の出世をする日が来る”と、
思い込んでいても、
それを認めさせるように動かなければ、
だれも、認めたくても認めようがないのです。
この土地は、土質もよく、
水はけも日当たりも最高だから、
きっと良い農作物ができるだろう、
と、言ったところで、
そこを耕して、まず種をまかねば、
作物はおろか草一本生えてきはしないのです。
実りの収穫を期待するなら、
まず、そのための努力をすることです。
いくら才能があろうとも、
それを発揮して使わなければ、
そんなものは才能でもなんでもないのです、
ただの自惚れにしか過ぎません。
やればできるのにと言ってやらないのは
できないのと同じです。
できないのです。
発揮できない能力なんか、
根拠のない自信と同じです。