今日、求人広告を見て応募して来られた方と面談しました。
面接をかねた面談です。
できるだけリラックスして聞いていただきたいし、
こちらも、作ったうわべではなく、
素の人柄を見たいので、
仕事内容や待遇などの単なる説明に終わらないように
世間話を通じて色んな話題のお話をするように心がけています。
会話の受け答えを聞きながら
観察してるわけです。
ところで、「わかってます」と、
相手の話をさえぎるように、途中で話をストップさせて、
話の腰を折り、最後まで人の話を聴こうとしない人がいます。
自分を売り込みたいために、
あるいは見栄を張って、
あるいは知ったかぶりの性格からか、
「いちいちそんなこと言われなくてもわかってる」と、
言わんばかりの口ぶりで、しゃべる人もいます。
これでは話する側も、話をしようという気が萎えてしまいます。
アドバイスを求めにきたのに、こんな態度をとられると
教える気が失せてしまうこともあります。
実は、わかっているつもりでも、人に聞いてみると
うっかり見落としていたり、忘れかけていたりする事実に
気付くこともあります。
本当に知らないことも沢山ありますし、
新鮮な物の見方に驚くこともあります。
人の話を途中でやめさせてしまうのは、
このような機会を自らの手でつぶしてしまうようなものです。
せっかく人が何かを教えてくれているのですから、
途中でさえぎらないで、
最後までじっと話に耳を傾けるべきです。
自分の理解は、まだまだ不足しているのだと
自らに言い聞かせて、
他人の話に素直に耳を傾けなければ、
新たな理解を得る機会を逃すことにもなりかねません。
今日面接した人は多分採用はいたしません。
私の話の腰を折られたから言ってるわけではありません。
成長が望めないからです。
心得たと思うは心得ぬなり。
心得ぬと思うは心得たり。
(蓮如)