怒りや、苦しみや、悲しみが
心の中でどんどん深くなっていくと、
それがストレスとなって、血液が酸性になるそうです。
心と身体は一体で、
血液が酸性になると、頭脳の働きが鈍くなるばかりか、
病気になりやすく、傷も治りにくくなることは
医学的にも証明されているそうです。
他人が幸せに見え、他所の子供が賢そうに見え
一方で、家族のために一生懸命働いてくれる
夫や妻がいるのに、元気な子供に恵まれているのに、
健康な身体に恵まれているのに、
今の環境に満足が得られず、
今の境遇に感謝の気持ちが持てない、
そんなストレスをいっぱい溜めている人がいます。
口をついてでてくる言葉は、不平と不満の言葉ばかり。
定年退職した夫を持つ奥様の投書記事が載っていました。
「定年を迎えた主人が、淋しそうに、夜、晩酌をしている、
そんなわびしい姿を見るのが、
最初のうちは嫌で嫌でたまらなかった。
ところが、家庭円満で幸せそうな隣の奥さんの話を聞いて
考えが変わり反省するところがありました。
楽しい飲み相手になろうと決心したのです。
次の日から、晩酌の話し相手になりました。
初めのうちはぶっきらぼうな
たわいもない話しかできませんでしたが
次第に会話も弾むようになってきて、
晩酌の時間が楽しいものに感じるようになりました。
すると、主人も変わりました。
無愛想な人が、『後片付けは俺がする』と言い出し、
娘も、『結婚する相手は、
お父さんとお酒を飲んでくれる人がいい』と、言い出して・・・・」
幸せって、ずっとはるかかなたの遠くにあるものじゃなくて、
苦労して苦労してやっと手に入れるものじゃなくて、
平凡な日々の生活の中にあるものなんですね。
足らない不足に不満を抱くのではなく、
満たされている現状に感謝する自分自身の心の持ち方の中に
実は幸せはあるのではないでしょうか・・・・
ふと、そんなことを考えさせられました。
おかげさまでという感謝の気持ちを
今日も忘れず大切にしたいと思います。