囲碁が大好きな知人の話です。
彼は三度の飯より囲碁が大好きで、
とにかく囲碁が上達したいばかりに、必死で本を読み漁り、
自分より強い人と対局を持つよう努力していたのですが、
ある段階以上には遅々として上達のスピードが上がらないことに
悩んでいました。
焦る自分を奮い立たせるために、
いろいろなことをやっては失敗し、
まさに泥沼の状態でした。
そんなある日、古本屋の店先で一冊の本に出会いました。
元本因坊の石田九段の「逆転力」という名の本だったそうです。
その本の中に、
「勝つ手を打つな!、負けない手を打て!」
という一言を見つけました。
この一言が彼を変えました。
今までの迷いから吹っ切れるきっかけとなったのです。
勝つ手ばかり考えていると、つい大きな手ばかり打ちたくなる。
大きな手というのは、それだけ危険を伴う。
負けない手を考えれば、大勝しないまでも、
しぶとい碁になるのだ。
そう目覚めた彼は、今までの自分の打ち方を反省しました。
それからの彼の進歩は目覚しいものがあります。
「勝つ手を打つな!、負けない手を打て!」
この言葉は、私達営業の仕事に携わる者にとっても、
意中の彼女を口説こうと思っているあなたにも、
多くの教訓が含まれているように思います。
「売ろう売ろうと焦るな!、断られないようにしろ!」と、
「断られない限り、見込みはつぶれてない」と、
置き換えることが出来ます。
「断られない」
つまり、
勝つまで負けない!
これに勝るものはない・・・・・