シャドーボクシング | ミックスココアのひとりごと

ミックスココアのひとりごと

気ままに思いついたことを折々に

ボクサーが、誰も相手がいないのに、ひとりで身体を動かして、ジャブやフックを繰り出して練習している姿をテレビで見たことないですか、「シャドーボクシング」です。


ビジネスや営業の現場では相手のお客様とさまざまなシーンでいろんなトークをしなければなりません。シチュエーションも違えば、相手も違えば、話題も違います。同じお客様でも10回会えば10回話の内容は違います。100回会えば100回、毎回違います、同じ話を繰り返すことなどありません。まして相手が違えばさらにその内容は千差万別・・・・・


一人でできる話法の工夫、それが「シャドー・トーキング」です。仮想相手のお客様を相手に見立てて、そのイメージに向かって、数え切れないくらいのシャドートークを試みるのです。こう言われたらこう言おう、ああ言われたらああ言おう、こんな質問されたら、この点を指摘されたら、こんな反論をされたら、こんな理由を言われたら、まさに言葉・説明・会話の「シャドー・ボクシング」です。何十通りも何百通りもこの練習を繰り返していれば、実際の現場でうろたえなくてもあわてなくても済むのです。相手の言葉のフックをかわすことができるのです、相手の言葉の言い訳のジャブに反撃することができるのです。


世の中で成功を収めた人たちは小手先の技術ではなく、精進に精進を積み重ねた結果会得した何かを持っています。


森繁久彌さんは「屋根の上のヴァイオリン弾き」を900回、森光子さんは「放浪記」を2000回上演されました・・・・

繰り返し何度も何度も練習し、本番の後で毎回反省する、それでもまだ伝えたいことの十分の一も相手に伝えられない・・・・・


日々刻々めまぐるしく世の中も変化し、営業の現場も、去年使った話法はもはや時代遅れで通用しないケースもたくさんあります、新しい話法、ニーズに即した話法を会得するためには、ロールプレイングであれ、シャドートーキングであれ、一回一回を真剣な気持ちで取り組み、何十回、何百回と励めば、必ずあなただけの話法を生み出すことができるはずです。そしたら、ジャブを打たれフックを食らっても、次にはしっかりガードができるはず。


自分で重ねた練習、実践の経験は、自分を裏切りません 、日々精進。