けど、象さんのほうがもっと好き!
このCF(コマーシャル)、ご覧になったことありますか?
もう一昔ほど前の某引越し業者さんのテレビコマーシャルなんですが
小さなお嬢さんが電話の受話器に向かって、しゃべってる様子が
すごくキュートで、なによりも、このコピー(表現)に衝撃を受けたことを
覚えています。
「キリンさんが好き、けど、象さんのほうがもっと好き!」
この表現ってどなたが作られたキャッチコピーか存じ上げませんが
すごく奥の深い表現だと思いました。
まず何も否定していないのです、否定しない、って、これってすごいこと
なんです。以前のブログの記事にも書きましたが、今お客様がお持ちの
感情・価値観・関心・興味・持ち物・財産・思想・商品等々、それを否定し
て、お勧めする商品やサービスを購入していただこうとすることは、商談
・営業としては下手なやり方です。
比較はするけれど、否定はしない。この手法は、実に人間心理の深層を
上手に突いた高度なテクニックだと思います。
その花柄のワンピースはよくお似合いで、若々しく見えますよ、けど、こち
らの水玉のワンピースなら、さらにもう2~3歳は若く見えますよ。
ブティックの店員さんにそう勧められて、それでもなお、あなたは花柄の
ワンピースを買おうとしますか?
お友達との日常会話の中でも、相手を不愉快にしないで、こちらの気持ち
をさりげなく伝える・・・そんな風に応用活用できると思います、ぜひ今日か
らこの話法を意識してお試しください。