何年か前に確かこんな話題があったようななかったような・・・
某百貨店が顧客本位・顧客満足度アップのために従業員の意識改革を模索し、その結果お客様目線でサービスを見直す一環として、「売り場」という言葉を「買い場」へ変えようとしたとかしなかったとか・・・
「売り場」という言葉は売り手側の目線の言葉で、だからお客様目線の言葉としては「買い場」になるというのがその理由。ま、「買い場」という言葉自体がしっくりこなくて定着も何もあったものではなかったけれど、発想はよかったんだけど、馴染まなかったものだから残念でした。笑い話で終わってしまったようです。
考えてみれば実は同じようなことはたくさんあると思います。
あるセールスマンが満面の笑みで会社に戻ってきました、「売れました!」って叫びながら。うれしい気持ちはわかりますが、この論理でいくと、「お買い上げいただきました!」が正しい表現ですよね。
「契約が取れました」ではなく「ご契約いただきました」ですよね。
「客」じゃなくて、「お客様」ですよね。普段社内でそんな会話(単語)に慣れてしまっている、むしろ売る側の人間の言葉遣いからまず改めていかなければ、無意識の意識改革はできないような気がしますが・・・
お客様目線だとか、お客様本位だとか、顧客満足度アップだとか、いくら立派なモットーをかかげても、実は社内の日常会話が、「売れました!」では、お粗末な限りです。