こんなことをオープンにするのはどーなんだ
と思いつつも、
隠さなきゃいけないことでもないし、
私にとってはギフトな体験なので書いちゃおう
(めちゃ私的なことだし、朝から真夜中のラブレターみたいなことになってるけど、ごめんち)
ちょうど1年くらい前、
それはバレンタインデーの日だった。
母が
あれ?あんたここハゲてるやん
って衝撃の一言を。
いわゆる円形脱毛症ってやつでした。
たしかに、そこだけつるつるー💦
ま、確かにショックだけど、
ま、よくあるっていうし…と思っていたら、
あれよあれよという間に
毎日ホラーのように髪がごっそり抜け、
シャンプーする度に排水溝は山盛りの髪の塊。
一日中掃除機が手放せないくらい、
一歩歩けば髪が落ちてる、
みたいな悲惨な状態に
あっという間に、
ウィッグなしじゃ外を歩けない状態になった
(ウィッグは、彼氏が一緒に買いに行ってくれた。ほんと感謝しかない
結局、3ヶ月もすると、
汎発性脱毛症という
全身の毛が抜けるやつまで進行してしまい、
(といっても、かろうじて途中までで止まった。眉が抜けてきたときはマジで凹んだ💦
哀しさと、
不安と、
混乱と、
絶望と…
勝手に涙が出てくるし、
情緒不安定な状態になって、
精神的にも相当メタメタになった
全然知らなかったけど、
脱毛症って、
自己免疫疾患のひとつなんだって。
簡単に言うとね、
何か知らんけど免疫機能がトチ狂って、
自分で自分の細胞を攻撃しちゃってる状態
命にかかわる病気じゃないから
あんまり研究も進んでないみたいで
原因も治療法も確立されてないんだと
その中でも、発症初期に比較的効果的と勧められて、5月の終わりに3泊4日で入院治療をした。
病室の天井のシミたちw 連れ立ってどこへ向かっているのか…
入院とは言え、
1日1回1時間ステロイドを点滴するだけで、
あとの23時間はフリータイム!(しかもPCは持ち込み不可で仕事もできず)
バカンスじゃないかよー
ってわけで、
文字通り楽園のような4日間を満喫できることに
こんなに純粋に、
自分のことだけに使える時間ってそうそうないやん?
家事も仕事も育児もなくて(子どもは実家に)、
さらには他に娯楽らしいものもなく、
数メートル四方の小さな自由なスペースの中で、ただひたすら自分のためだけの時間。
おかげで、
普段外に向きがちな視線を、
否が応でも自分の内側に向ける時間になった。
んでね、結論から言うと、
入院初日の段階で
既に髪のことはほとんどどーでもよくなってきて(いや、もちろん脱毛は止まって欲しいし生えてきて欲しいけどね)、
この体験はやっぱりギフトだなと思えるようになった。
発症からずっと、
毎日毎日ウンザリするほど抜けまくる毛や、
日に日にみすぼらしくなっていく鏡に映る頭を見ては、
落ち込んだり不安に襲われたり、
いろいろ心の中は忙しかったし、
たぶん今後もそれはゼロにはならないと思うんだけど。
でも少なくとも私にとっては、
この体験が今自分の身に起こった理由というか
目的みたいなものが腑に落ちて、
なんというか、
自分と仲直りしたみたいな気分になったのだ。
なにってね、
"私を体験できるのは私しかいない"
って、
そんな笑っちゃうほどあたりまえのことなんだけど。
つまりね、
何があったか?
っていう外側に起こってることより、
そこで自分がどんな気分でいるか?
っていう内側に起こっていることが大事だし、
それは一人ひとりみんな違うからこそ
"自分のまま"
でいることが大事ってこと。
そこには勇気もいるけどね。
んで、
自分や誰かが何を感じても
それはその人固有の体験だから、
全部そのままでいいってこと、
なんだよね。
←当たり前やん!とか言わないで💦
私的にはすごい発見だったんだから!
ちなみに、
この入院治療の後もしばらく抜け続け、
最終的にに落武者を経て、
完全に全部抜けてリアル坊主な尼さんに
ようやく秋頃から
新しい髪が生え始めて、
今、ベリーベリーショートまできたよ
まだウィッグしてるけどね。
まぁ、生きてりゃほんとにいろいろあるな(笑)だから面白いんだけど。