マクドナルドのハンバーガーは本当に美味しいのか?
私の義理の弟に言わせると、マクドナルドは中毒にさせる秘密のスパイスが入っているとのこと。まあそのくらい通ってしまいがちなお店なのですが、通ってしまう理由が味なのか価格なのか雰囲気なのかが微妙なところ。
今回はハンバーガーの味についてライバル各社と比較を行ってみようと思うのです。
ライバルとしてあげるのはモスバーガーとロッテリアです。
他にも数々のハンバーガーチェーンはありますが、地方に住む私にはこの3つしか選択肢がありませんのでご容赦ください。
ではバンズというのが正式なんでしょうか? パンからお話しましょう。マクドナルドのパンは張りがなく、べたっと潰れてしまう生地ですね。味自体も淡白で旨みがなく、あくまでも手で持つための部位・・・なんて言ったら厳しすぎますが、誉める点がないのです。一方でモスバーガーは表面の焼きが香ばしく、中はふっくらとしたもので本格的なとの印象です。生地には弾力性があり、美味しいパンの典型と言えるつくりですね。ロッテリアはモスバーガーほどではないけど、それに近いという印象。少なくともマクドナルドよりもモスバーガーに近いということは確かです。それでもモスバーガーの生地にはほのかな甘味がみえるんですね。この最後の一手の差は大きいですよ。
この中に入るのがハンバーグとたまねぎとケチャップですが、マクドナルドとロッテリアはピクルスが入ります。ピクルスの存在感が明確なアクセントを加えているマクドナルドと、控えめな味ながらで美味しさを感じさせるロッテリアという印象です。マクドナルドはケチャップ自体も辛味が強いもので、一方で酸味や旨みは弱いとの印象です。酸味が強いのがロッテリアです。モスバーガーのケチャップは酸味に余韻を感じる上等なものです。デルモンテな感じですね。
そして肝心のお肉であります。
モスバーガーの噛めば噛むほど味が出るハンバーガーは本当に素晴らしい。風味はなぜかポーク的な印象もありますが、これはこれで旨みにコクを与え、重厚な方向に引き立てているように思えます。厚み自体も多分マクドナルドよりは1.5倍くらいあるのではないでしょうか? 食感というか噛みごたえも抜群です。それに比べてマクドナルドといったら、これはもうカップヌードルに入っている肉のようなチープさであります。堅いけど弾力性に欠ける肉質です。ロッテリアは相変わらずこの両者の中間をいく肉質で、中間といってしまうと他に説明のしようがないと思われます。ロッテリアは他社の製品の研究に熱心なんでしょうかね? 本当に低コストと美味しさの両立を目指して良い仕事をしています。
では総合評価です。
私はモスバーガーを1位とします。値段が100円のマクドナルドとロッテリアには不利な戦いであることは確かですが、モスバーガーの完成度は抜けているとの印象です。コストパフォーマンスからロッテリアを選ぶこともできるのですが、また買いたいと思わせるだけの個性に欠けているとの印象です。マクドナルドのジャンキーなちょい悪な感じは時として懐かしくなり、無償に食べたくなるものです。しかしロッテリアの副委員長的な、あるいは教頭先生的な優等生ぶりは、中身の割りには印象に残らないのです。個人的にはロッテリアの頑張りには最大の賛辞を持って応えてあげたいのですが、やっぱりモスバーガーは美味しいです。すまないロッテリア。
といいつつ、一番買うのはこれからもマクドナルドであることは間違いないのでありますが・・・。