揚げせんべい最強決定戦 天乃屋の歌舞伎揚げvs.亀田製菓の揚げ一番 | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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天乃屋の歌舞伎揚げは私が最も昔から愛しているお菓子の一つですが、このお菓子の唯一のライバル亀田製菓の揚げ一番との比較をしてみましょう。

歌舞伎揚げは、軽く、そしてサックリとした食感が絶妙です。堅さも重さも感じさせない軽快感がありながら、ボリューム感も覚えるというのは実に見事です。その味は柔らかく、ふわりと浮き上がる砂糖の甘味、そして後味にかけて甘味と馴染みながら徐々に浮き出る醤油の風味。浮き上がる優しい甘味は持続力もあり、非常に完成度の高い、落ち着きのある揚げ煎餅であります。香もこの手の煎餅の中では自然なもので、押し付けがましさが無く、私は好きなものであります。

一方で揚げ一番です。香を比較すれば歌舞伎揚げの方が心地よさは覚えます。また色は歌舞伎揚げに比べてやや濃い目であり、大きさは小さめであります。照りのある容姿からはハチミツのハツラツとした甘味が想像されます。しかし実際には甘味そのものは歌舞伎揚げの方が明確であり、むしろ口当たりから醤油の存在感が主体的で、後味にかけてハチミツや砂糖の甘味が見えるというもの。歌舞伎揚げとは逆の展開なのです。風味の持続力はありませんが、やや元気な味わいゆえに、強さそのものは感じとることができます。食感は堅く、そしてやや重く、これもまた歌舞伎揚げとは異なる印象。揚げの部分が全体の中で比率が高く、中身の詰った重量感も個性的。若者向けの印象を受けます。

ところで歌舞伎揚げには丸いものと四角いものの2種類の煎餅が入っているのですが、この2つの味は違うと思いませんか?

丸い方は丸みのある味、四角い方はやや角のあるシャープな味。ロットによっては逆のことも。何となく余韻における甘味の浮き上がり方が形によって異なるんですよ。余韻に注目なんですよ。余韻にね。

えっ、思い込みじゃないかって? う~ん、そうなんですが不思議にこの2つの味が違う機がしてならないんです・・・。

ちなみに歌舞伎揚げの小さいバージョンというものもコンビニ仕様などを始めとして時折見られるのですが、こちらはやや衣が厚く堅い印象が揚げ一番的であります。味はやや大雑把かな。同じ材料で作っても、大きさの違いだけで味の印象は変わるものなんですね。