美和子です。

 

今日は

10年前の

自分が見た夢の中で 

とても好きな夢を書きます。

 

 

キラキラ宝石緑キラキラ宝石緑キラキラ宝石緑キラキラ



わたしは 広い坂道を上っていた。

目の前に

初老のおばあさんが
あらぬ方向を見て 

よろよろと下ってくる。

2人の男女…
おばあさんの

身内のような

30~40代の女性と
その旦那さんか

兄弟のような男性が


おばあさんを見つめながら
あとから下ってくる。

おばあさんは

認知症のようである。

わたしは

おばあさんと男女を見て


「徘徊するおばあさんを
 家族が追いかけている」


のだと思った。

「つかまえるのを手伝おう」
と思った。

おばあさんの真正面で
両手をとり、強くつかむ。

後から来る女性が


「つかまえないで!」

と叫ぶ。

「えっ?!」と驚く。


はっとして、そのまま 
おばあさんの動きを

感じてみる。

お互いに両手を 
肩ぐらいの高さで

合わせていると


おばあさんは

ゆらゆらと体をゆすり
ダンスを始める。


その動きに合わせて
いっしょに踊りながら

坂を下る。

女性と男性は
さきほどと

同じ距離を保ち続け


おばあさんとわたしの

後についてくる。

おばあさんは
花屋へ入ってゆく。

店員に


「ある小学生の男の子に
花を送ってほしい」

と言う。

一輪の

クリームイエローの
ガーベラのような 

すーっと長い花。

「こないだは
いっしょにいてくれて 
ありがとう」

という

メッセージもつける。

以前、おばあさんが

徘徊(散歩?)したとき
公園で 

その男の子と過ごして
楽しかった

 

ということが
わたしの胸に

伝わってくる。

おばあさんの

ご家族らしき男女は


いつもこんなふうに
おばあさんの

ちょっと後ろで
様子を見守っているのだ。

「つかまえて 

家に戻さなくちゃ」


と思ったのが
はずかしくなった。



キラキラ宝石緑キラキラ宝石緑キラキラ宝石緑キラキラ

 


この夢の中で
おばあさんの

身内の女性が叫んだ

 

「つかまえないで!」

という声で 

ハッとして
わたしのものの見え方が

変わったのです。

わたしは
「徘徊するおばあさんと 

その家族の 

しんどい状態」

を見ていました。


そして彼らを

「気の毒な

助けなくてはならない存在」

と認識していました。

もしそのままの思いでいて

そのように彼らを見ていたら


彼女の軽やかな踊りも
小学生の男の子への

あたたかい心も
(もしかしたら

初恋の記憶?)

 

わたしが

受けとることは

できなかったでしょう。


この男女の 

おばあさんを見守る

まなざしに気がついて

心震わすことは

できなかったことでしょう。

この人たちは
このようにおばあさんを

見守ることで


彼女を通して
喜びと愛を感じられることを

知っていたように思います。

この夢を見た4年ほど前に

認知症をもつ母親(70)を

自宅で見送りました。

 

要介護認定を受けてからの

在宅介護は

1年ちょっとの期間で

長いものではなく

あっけなく母は旅立ちました。

 

母は、徘徊で行方不明に

なったりはしませんでしたが

 

認知症に気づく前の何年かは

犬の散歩に出たまま

公園で何時間も過ごすことが

続いていたそうです。

(それに付き合ってくれた

ワンコには感謝おねがいラブラブ

 

認知障がいのある本人の

心のイメージ世界に寄り添う

ということは

おもしろい

心和むことでもあるけれど

 

日々の暮らしは

きれいごとでは

済まされない

自我が築いてきた城塞が

ぶち壊される機会であり

家族の葛藤がありました。

 

それでも

母が散歩で

綺麗な花を見せてくれたり

 

ふいに元気よく

歌を歌いだしたり

 

がんと腹水で

ふくらんだお腹の自分を

臨月の妊婦だと思って

「赤ちゃんはかわいいね」

とか話したりするのが

かわいらしくて

 

当時は

もっと時間と

心の余裕があったら

母の心の世界を

一緒に楽しみたいなと

思っていました。

 

それで

母の逝去の4年後に

この夢を見て

 

おばあさんと男女と

小学生の男の子との

老いも若きも

親子も上下もない

同じスピリットとしての

心を感じて

癒される思いがしました。

 

そして

この夢を見た2年後に

友達がシェアしてくれた

ニュースが

わたしの夢とも

シンクロしていて

すてきだったので

 

リンクを貼っておきますね。

 

 

地域で

見守り支え合うことが

できるのなら

素敵だと思います。

 

そのような社会を願い

できる行動をするとして

とはいえ

 

物理的な距離を保つことで

体と心の余裕をもって

ここちよい関係性になれる

家族も多いと思います。

 

親(またはパートナー)が

ホームに住むこと

病院で過ごすことについて

 

子やパートナーとして

罪悪感を感じるならば

それは内なる聖霊に

預けてしまって

よいと思います。

 

そして

自分、家族、

パートナーにとって

関わってくれる

専門スタッフたちにとって

最善のことが起こり

 

お互いを尊重しながら

素敵な景色を見て

みんなが幸せに

暮らせることを

祈ったらよいと思います。

ここまで

読んでくださった

みなさまがたに

 

最善のことが

起こりますように

 

それを私たちが

受けとれますように

みんなが

最高の幸せを

感じることが

できますように。

 

 

美和子