防災週間の最中、日本列島は大型台風に日常をおびやかされてしまいました。元日の能登半島沖地震はじめその後の幾度となる地震、ゲリラ豪雨、台風、天災に大きなストレスを。本当に恐いですし、防災への意識がより一層高まっていると思います。
備蓄品を今一度見直したり、追加したりしましたか？食、トイレ、とっても心配ですよね。
防災袋には何を入れるべきなのか？防災袋は「軽量」を意識しながらも本当に必要なものを入れるべきです。当然、命を守るものが優先され、下着まで気が回らなかったという人もいらっしゃいます。でも、下着は衛生面、つまりはトイレ事情にもダイレクトに影響するアイテムです。今日は実際に避難所生活をおくった方々のアドバイスを参考にしながら、私がセレクトした防災袋に入れておくべき下着をご紹介します。
「軽量」「被災中に恥ずかしい思いをしない」「防水」「水は貴重、洗えないことも踏まえる」「衛生面」そんなことを思いながらセレクト。要は想像力です！実際に避難所で...ないと困る、恥ずかしい、不便、そんな思いをしない下着を厳選しました。
まず、防水です。運ぶ際に濡れてしまっては元も子もないので、下着を収納する際は水の入らないビニール製の袋に入れることが肝心です。様々な点を踏まえて優秀だと思うのはこちらです。コンパクトな上、チャック付きの防水パッケージですのでこのまま防災袋に入れられます。
シームレス、つまりは無縫製で履きやすいと人気のショーツなのですが、デイリーユースは勿論、防災袋に入れておくと良いと思ったポイントは一見「下着感がないこと」です。特に色は「黒」をおすすめします。避難所生活で恥ずかしいのが下着を干すことだそうで、あからさまに下着とわかるものは干す時にためらう。でも、干さないわけにはいかない。そんなストレスを少しでも軽減してくれるこのショーツ。無縫製なのでマットな印象ですし、黒を選ぶことでショーツというよりは黒い布のような印象を受けます。クロッチ 部分が見えないように干せば、下着には見えません。
次におすすめなのが吸水ショーツです。避難時、水は貴重です。下着を洗える水が支給される環境とは限りません。
吸水ショーツ はフェムテックの時流を受けて、一時、注目されましたが、普段使いするか否かは好みが分かれるアイテムだと思います。私もデイリーユースはしておりませんが、防災袋には入れております。それは普通のショーツ よりはるかに「吸水力」が優れているからです。ワコールのブランドyojoiの吸水ショーツは35mlの吸水可能を謳っています。一回の尿というよりは尿もれですね、つまりは軽失禁を5mlと仮定して実験を行い、耐え得る吸水量を算出したようです。ヒップ部分を見るとわかるように吸水エリア（黒く透けている部分）が広く、安心です。おむつというわけにはいきませんが、吸水に加えて消臭機能も備えているので普通のショーツよりは頼もしい！
ひっくり返すとこんな感じです。取り外し可能なパッドが入っており、このパッドがアンモニアなどの嫌な臭いの消臭も担ってくれるそうです。交換用のパッドも別売りしていますし、パッドをはずしても経血をカバーできるようになっているので「吸水サニタリーショーツ」として活用できるというわけです。
水が貴重で下着を洗えないことを想定するとナプキンやおりものシートも少しは入れておいた方が良いとは思いますが、ゴミになるということを忘れてはなりません。周囲への配慮と自身のストレスの折り合いの中、どこまでが許容でどこまでが不便かを想像して、デリケートゾーン の衛生面を...むずかしいですけど、下着は最低限の準備をいう感じでしょうか。
防災袋にはセットアップのソフトブラ も一緒に入れておくと良いと思います。多くの人が集まる避難所。ノーブラで恥ずかしい思いをしないためにもブラジャーはあった方が良いとのこと。軽くてコンパクトにたためるノンワイヤーのソフトブラ は防災袋に入れるにはおすすめです。
補足として...
常日頃から睡眠時にも睡眠用のブラジャーを着用することをおすすめします。ノーブラで寝ていて、避難した後にブラジャーなしで恥ずかしい思いをしたというご意見も伺いました。睡眠ブラを着けているだけでバストトップのシルエットがあらわになることは避けられます。備えあれば憂いなし。そうなって欲しいものですが、昨今の地球の暴れようは本当に恐い...。防災への意識を高めて、防災袋に選りすぐった下着の準備をしておく、日常から睡眠時にはナイトブラを着用する、少しでも安心できるように...備えは大切ですよね。
下着美容研究家 湯浅美和子YouTubeでも防災袋の下着について取り上げました。
ご参考までに
日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー
下着美容研究家 湯浅美和子