2022年4月より成人の定義が変わり、20歳から18歳へ繰り下げになります。これは明治以降140年振りの変更。当人たちよりも、20歳で成人を迎えてきた大人の方が、その変化に戸惑うかもしれません。保護者の許可の有無!飲酒は?婚姻は?などなど、18歳の成人にとって何がOKなのかを認識し、成人とは言え、18歳にとってタブーなことは「おあずけ」にせねばなりませんよね。

 

下着もそうです。18歳という年齢を大人扱いするのは時期尚早!! 

実は、18歳のボディはまだまだ成長期で微妙な時期。大人用のブラジャーを着用すると、成長過程のデリケートなバストをいじめてしまう可能性があるのです。

成人年齢をズバリ言うように「何歳で大人ボディ」と決めつけることは、個人差もあるのむずかしい...。とはいえ、18歳前後がかなりデリケートな時期であるということは事実。この頃は、身体の成長を妨げない下着を選ぶ配慮が何よりも大切なのです。

 

 

バストは9歳頃(初潮の一年程前)に乳頭からふくらみ始め、乳輪、全体へと成長していきます。この頃から、バストの成長に寄り添ったジュニアブラを愛用することで、バストの保護と同時に、成長をサポートするメリットが得られます。ブラジャーをつけるのは恥ずかしいというお年頃かもしれませんが、成長中のバストはデリケート。特に突起したバストトップを保護するジュニアブラをつけることで、擦れるリスクからバストを守ることもできますし、お洋服から乳首シルエットがわかる不安からも解放されます。

その後、バージスライン(バストの付け根)がはっきりして、バストと胴体のエリア分けがクリアになったら、成熟バストに育った目安!でも、実はからだはまだ成長段階なので、乳房は硬くて動きづらく、このタイミングで大人用のブラジャーを着けると成長を妨げる恐れがあります。まだ、成長を妨げないジュニア用のブラジャーの時期というわけです。ジュニア用のブラは大人ブラとワイヤーも違いますし、生地自体も伸縮性のあるように作られています。子どもおっぱいにとって、最も適したアイテムなのです。

 

女性には3度のエイジングポイントがあります。個人差はありますが、概ね、19歳、25歳、38歳です。この3つのタイミングの下着選びは慎重にすることが大切です。

 

19歳頃は大人ブラにするか否か、見極めるタイミング!18歳で成人になっても、バストはまだ子どもおっぱいの可能性もあるということを踏まえて、いつ大人用のブラデビューをするのか「おっぱいの見定め」が大切です。他のパーツも同様に、子どもから大人ボディへ成長している段階ですので、所謂、補整機能のあるファンデーションガーメント(ブラジャー、ガードル、ウエストニッパー 、ボディスーツ 等)のアイテムは大人用ではなく、成長を妨げないものを選びましょう。

 

ちなみに、25歳頃はボディの曲がり角。大人ボディが完成し、その後、徐々にボディのエイジングが謙虚になっていきます。そして、私がボディの大曲がり角と呼ぶのが38歳前後。30代から忍び寄ってきた老化現象が、ダイナミックに実感できるようになるのがこの頃。肉質がやわらかくなり、皮膚の水分量も減少し、今までなかった下着痛や下着の跡が切実となります。この時期も下着を見直し、年代に応じて下着を変換していくことがベストです。

 

更に!成人になった18歳の方々には「バストの老化は19歳頃から始まる」ということも念頭に、子どもおっぱいから大人おっぱいになった瞬間にバストの老化の幕開けという事実もインプットしておいて頂きたい!エイジングスピードを減速するためにも、大人のたしなみとしてバスト想いのブラジャー選びを心がけるべし!それが、美乳延命へつながる道ですので。

 

日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー

下着美容研究家 湯浅 美和子