今日は終戦記念日です。

 

先日、三重へ旅行へ行った一番の目的は

吉永小百合さんの朗読コンサートへ伺うことでした。

吉永小百合さんは核なき世界を願って

長きに渡り、原爆詩の朗読を行っていらっしゃいます。


 

私は、吉永小百合さんの映画のキャンペーンの司会を

20年前から務めさせていただいているのですが

その頃からひたすらこの活動を続けていらっしゃる吉永小百合さんは

本当に偉大です。

 

原爆詩のみならず、東日本大震災以降は福島の子どもたちの詩も読み上げ

また、今回は第五福竜丸をテーマにコンサートを開催なさっていました

 

第五福竜丸、皆さん、ご存知ですか?

東京の江東区の夢の島公園に第五福竜丸展示館があります。

 

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私は、昨年、初めて訪れました。

 

第五福竜丸は昭和29年3月1日に

アメリカの水爆実験によって太平洋のビキニ環礁で被災しました。

マグロ漁船 福竜丸 は死の灰と呼ばれる放射性降下物を

海上でもろに浴びてしまったのです。

 

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その威力は広島に投下された原子爆弾よりも強力で

船員にむごたらしい現実を突きつけました。

 

あまり知られておらず

私も昨年、館を訪れるまでその詳細を理解していませんでした。

 

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館にはその史実がわかる展示や

そんな過去があったにも関わらず、

人間が未だ開発し続けている核や核実験についても公示しています。

入館は無料です。

是非、見て欲しいと思います。

 

戦争を知らない大人たちが大半となった今、

私たちはまず、戦争があった事実、それがどういうものであったか、

知ることからはじめるべきですよね

 

そして、ただ、平和を願うのではなく

平和が続くように努力しなければならないと思います。

えらい人のGOで、過ちが始まってしまったら

私の様な末端の人間は阻止できるのか?

だからこそ、その前に、

過ちなのだ、起こしてはならないのだ、と、

一人一人が核なき世界を目指して働きかけるべきと。

 

まずは、知る事が大事ですよね。

 

 

吉永小百合さんの朗読コンサートは

8月6日に開催されたこともあり

広島にゆかりのある原爆詩の朗読も披露されました。

私はその詩の時、理屈抜きで、涙があふれてきて

戦争が悲しくて、悲しくて、苦しくて、

自分でもびっくりするぐらい、泣きました。

こんな経験をしたのは・・・。

本当にふしぎな質の涙でした。

吉永小百合さんの朗読のパワーから

当時へ想いを馳せての感動。

動いた心を、平和の持続のために使いたい。

それが、戦争を知らない大人たちの使命なのでは

そう、思いました。

 

会場は三重県総合文化センターでした。

綺麗なホールでした。

 

 

その対面になるMieMuという施設で

戦争について展示を行っていました。

 

ヒロシマ・ナガサキ の写真展は大変わかりやすく

たくさんの方々がこの展示を見てくれたらよいのにと思いました。


 

人はつい、日常や己に支配され

自分が優位になるように考えてしまいがちです

 

でも、ちょっと待って・・・。

それもいのち、これもいのち。

いのちのこころ、いのちのじかん。

 

決して粗末にしてはいけないのですよね。

みんながそう思えたら、この平和はずっと続くのに。

 

私たちは争うために産まれてきたのではないのだから。