よくよく考えてみると、睡眠時も含め、私達は常にショーツと一体化しています。普段、あまりショーツを主役として考えたことがないかもしれませんが、ロングパートナーであるショーツ!もっともっとこだわってもよい気がしませんか?

藪から棒にすみません。アナウンサーで下着美容研究家の湯浅美和子です。

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このブログにて「下着美容塾」と題し、前回まではブラジャーを中心に綴って参りました。今日からショーツにスポットを当てますね。下着はセカンドスキンと呼ばれているのですが、正にショーツは常にボディと一体化するアイテム。そして、そのショーツですが、実は非常に奥が深いアイテムなのです。

 

デザインは勿論、肌触り、機能、健康への影響を追求してショーツを選ぶと、たかがショーツなんてとんでもない!「されどショーツ」とあがめたくなります。 何より、ショーツのセオリーをマスターすると心身ともに軽やかになります。

実際、何を隠そう、私自身、十五年前よりもボトムス(ズボンやスカート)がサイズダウンしました。それは、ショーツのバックアップがあってのこと。おなか、腰、お尻、ウエスト、太もも!ショーツは選び方次第で、気になるところに働きかけてくれる万能下着なのです。今日から数回に渡り「下着美容塾」はショーツのお勉強とさせていただきます。ご興味ある方は参考してくださいましたら嬉しいです。

 

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機能の得意技によって、パターン別のショーツが作られています。同じサイズでも様々な型があるので、特徴を見極めた上でショーツをはく方が効率的です。ただ、機能を生かすためには、何よりも、合うサイズのショーツを選ばなければなりません。

ショーツは基本的には試着不可能なので、後悔しないように「目」でジャストフィットショーツを選べるようになりましょう。

 

ショーツを買う時に、サイズ表示はチェックしますよね。それに加え、ショーツのクロッチ部分も見るようになると、より自分の身体に合ったショーツがわかるようになりますクロッチとは、デリケートな部分を覆う面です。

 

ショーツは、大きく分けると「クロッチ+前身頃+後ろ身頃」の3枚で成り立っています。チェックしてもらいたいのが前身頃とクロッチの境目のクロッチの横幅です。この「クロッチの幅」こそがジャストフィッショーツを見つける鍵なのです。

 

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太ももの内側を鼠怪(そけい)と言い、両足の鼠怪をつなげたライン、つまりは、股の間のラインを鼠怪溝(そけいこう)と呼びます。クロッチは鼠怪溝に添うようになっていますが、ここが合わないとショーツは安定しません。鼠怪溝よりもクロッチ幅が狭ければ、デリケートな部分にショーツがくい込んでしまいます。逆に、クロッチ幅が広すぎるとショーツがダブついてしまいます。ショーツのクロッチ幅が鼠怪溝にフィットするものが理想的なジャストフィットショーツなのです。

 

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後ろ身頃側のクロッチ幅は、ショーツのバックデザインの影響を受けるので、前身頃側のクロッチ幅が鼠怪溝に合うかどうか、ここがチェックポイントです。

 

お店によっては、ストッキングの上からならショーツの試着を許してくれるところもあります。インポートショーツは特に、サイズ修正しなければならない場合もありますので、お店で「ストッキングの上から試着させていただけますか?」と聞いてみるとよいでしょう。でも、基本的にショーツは試着ができない場合が多いので、「目」でわかるようになっておくと便利です。

 

クロッチ幅を気にするようになると、そのうち、見るだけで自分に合う長さ(クロッチ幅)がわかるようになりますはき心地のよいショーツに出会ったら、その幅を覚えておいて、次に買う時の参考にするのもおすすめです。

 

例えば、この2つのショーツはワコールが販売したもの。ブランドはちがいますが、どちらもMサイズです。

 

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デザインはよく似ていますよね。でも、クロッチ幅をじっくり見てください。

 

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ピンクのショーツ(写真の上)の方がクロッチ幅が広いことに気がつきましたか?

 

重ねてみると一目瞭然です!

 

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若干のちがいに思うかもしれませんが、実際に着用するとこの差はかなり大きいと実感します。今回はあえてTバックタイプのショーツにしてみましたが、それは、Tバックの方がクロッチ幅のちがいが着用感に直結するからです。

Tバックはクロッチ幅が細いと食い込みやすい!逆に広いと多くの方がいだいている「Tバックはすべて食い込む」という先入観を良い意味で裏切ってくれます。

Tバックではない形のショーツでもクロッチ幅はジャストフィット感の要です。年齢を重ねるとヒップの脂肪は中心(お尻の穴の方)へ向かいます。前面も脂肪が増えますので、クロッチ幅が広い方が安定するのです。実は、下着メーカーはターゲット年齢に応じて、クロッチ幅を微妙に変えているんですよ。

 

クロッチチェックついでに、クロッチの肌側も確認しましょう。ショーツはもともと、女性のデリケートな部分を衛生的に保ったり、外部から保護したり、守ることを主要目的とする下着です。ですので、デリケートな部分に直接当たるクロッチの肌側は、肌当たりのよい素材があて布されています。一般的には綿のあて布が多く、見た目がレースのショーツでもクロッチの肌側だけは綿中心素材ということが多いです。

あて布は綿ではない場合もありますが、衛生面、肌触りを考慮した素材を使っています。好みの問題になりますが、ストレスを感じない肌触りのものかどうか、買う前に確認すると、ショーツをはいた時のストレスが軽減されるはずです。

 

更に、パンティライナーを愛用し、こまめに換えて、常にデリケートゾーンを清潔に保つとショーツ自体の汚れも軽減できます。結果、ショーツが長持ちするということに。常に一体化してくれるショーツさまでございます。大事に大事にあつかって損はないですからね。

 

りぼん下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子

(一般社団法人 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー)

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