アナウンサーで下着美容研究家の湯浅美和子です。

私は常日頃から「下着は裏を見る」ことを推奨しています。それは、その下着ができる機能が下着の裏には秘められているからです。

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正しいバストはお椀型!その、理想とされるバストに近いバストを造形するブラジャーが、カップ裏が3枚から成るものです。

 

ブラジャーのカップ裏を見て、3枚の生地をはぎ合わせて1つのカップにしているタイプを「3枚ハギ」と言います。

 

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最も、多く作られているタイプで、私が持っているブラジャーでも、このタイプが一番多いです。

丸いおにぎりのお米部分を隠すように海苔を貼りつける場合、海苔を小さくきった方が丸くしやすいですよね。バスケットボールもそうですが、小さな面をいくつか縫い合わせて丸くする!このような原理で立体感を出しているのが「3枚ハギ」です。

 

カップを上下に分割し、下部分を更に二等分して3枚に分ける!実際は3枚とも面積が異なったり、上下の分け方が斜めだったり、横へ向かったりとさまざまですが、カップ下部分が2枚で、上が1枚というのは一緒。これが3枚ハギの特徴です。それには理由がありまして・・・。

基本的に、バストは、バスト上よりもバスト下へ楕円に引っ張られていくので、カップ下をより丸く整える必要があるというわけです。最近では、更に枚数を増やした5枚ハギ、6枚ハギ.....などもありますが、下着会社がより立体的な造形美を追求した賜物だと思います。

 

一般的なブラジャーのカップ裏には、「ハギなしのシームレスタイプ」「2枚ハギ」「3枚ハギ」がありますが、同じカップサイズや、同じカップ面積でもカップ裏のハギ数によりバストのシルエットが変わるということを知っておくと便利です。カップ通りの形にしたいならハギなしシームレス。これは、前回の下着美容塾で取り上げましたね。

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シャープなバストラインにしたいなら2枚ハギ。最近、発売数がかなり減り、今日は写真アップもしませんが近々2枚ハギについても掘り下げていきますね。

 

そして、立体的にしたいなら3枚ハギ!要は、なりたいバストメイクに応じてハギの種類を選び分ければよいというわけです。

 

ただ、時には、カップ裏をただ見ているだけでは、本当のハギ数を見落とすことがあります。実は、パッドつきのブラジャーは要注意なのです!

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例えば、こちらのブラカップ裏。

 

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パッドを入れるポケットはさておき、一見、2枚ハギに見えるのですが、パッド入れの中をのぞくと、カップの縫い合わせがあり、実は3枚ハギなのです。

 

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表を見るとカップ中心部に縫い目がありますよね。この縫い目がカップ裏のパッドポケットにて隠されていたというわけです。

 

正しいハギ数を理解するためにも、パッド入れがある場合はそのポケットの中まで見て、何枚ハギか確認しましょう。パッド入れつきブラジャーは、取り外し出来るパッドが入っている場合と、そうではない場合があります。パッドが入っているものは、パッドを抜いてみると、パッド入れの中を確認できるだけではなく、パッドの素材や弾力もわかるのでおすすめです。そして、立体的なバストメイクに整えた時は3枚ハギのブラジャーを着用するとよいですよ

 

りぼん下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子

(一般社団法人 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー)

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