フリーアナウンサーで下着美容研究家の湯浅美和子です。私は担当していた番組で下着をとりあげたことでその世界に魅せられ、以来、下着のソムリエとも言われるプロ資格「インティメイトアドバイザー」を取得。下着について色々と学んだおかげでダイエットとは無縁の人生となりました
下着は本当に素晴らしいので少しでも多くの方々とこの情報を共有したく、日々、下着についての啓蒙活動をしております。ご興味ある方は、是非、参考になさってくださいませ
ランジェリー講座や下着の取材を受けた際、よく聞かれる質問が「ブラジャーの正しいつけ方」です。
意外と知らないもので、実は、私も以前はまちがえたつけ方をしていました。つければOKという考え方は、ブラジャーをバスト隠しとしてしか使いこなしていません。ブラジャーはジャストサイズを選ぶと同時に、正しく着用してこそ美しいバストの造形に一役買うアイテムとなるのです。そのためにも、つけ方をあなどってはいけないというわけです。
アウターに比べると、ブラジャーは確かに複雑です。身体と一体化させなければならないので、カップ、ワイヤー、アンダー、ストラップ、すべてにおいてゆるくてもきつくてもいけません。ですので、ひとつひとつ合わせながら着用していきます。それはまるで皮膚の上に下着の皮膚をまとうような感じ！そう、下着はセカンドスキン。違和感なくボディにフィットして寄り添う、心地よいものであるべきなのです。
ブラジャーはおじぎをしてつけよ！
バストのボリュームをもらすことなくブラ中へ収納するためにも、ブラジャーはおじぎをして着けます。
バストを重力に素直に下げてから上げるという方法で、身体にブラジャーをジャストフィットさせます。覚えてしまえばそれがあたりまえになるので、今一度、ブラジャーの正しいつけ方を見直してみましょう。
①まずは、後ろのフックをはずし、ストラップを両肩にかけます。
おじぎをするように身体を前へ倒し、ブラジャーのカップの中へバストを入れてから背中のフックを留めます。この時、ブラジャーのワイヤーからバストがこぼれないように気をつけて、両カップ脇の下側を持ち、土台ベルトに添って両手を後ろにまわしてからフックをすると、ズレにくく、やりやすいはずです。
まだ、身体は倒したまま、おじぎ状態です。
ブラ着時のバストはあげてから、よせる！
②次に、もっとしっかりと、バストをカップにぴったりとおさめていきます。
バストはよせてあげるのではなく、あげてからよせる！コレが基本です。左カップは左手でストラップをおさせ、右手を左カップ中へ突っ込み、下からぐっと持ち上げて、脇流れのお肉をかき集め収納！という段取りなのですが・・・。やってみましょうか！
左手で左のストラップのカップ側の付け根をつかみます。左手の親指をストラップの下（カップ中）へ入れて、人さし指と中指２本をストラップの上へ。３本の指で挟むように持つと安定します。
③次に、右手を左のカップの中へ入れて左のバストを包み込むのですが、右手は指を広げず、スプーンのような形にしましょう。カップの中のバストを下から上へスコップのようにすくいあげます。この時、ワイヤー位置を境界線として、ワイヤーより下に脂肪がこぼれないように根こそぎつくいあげるのがポイントです。
④バストのボリュームがカップの中におさまったら、そのまま右手の指先を使って、脇流れのお肉を中央へ寄せるように、左バストのボリュームを中央寄りへ運びます。運ぶと同時に、左脇からバストのお肉がこぼれないように、ストラップを浮かせていた左手を、脇の肉漏れに気をつけながらストラップに添って肩まであげていきます。ブラジャーのカップ脇から肉漏れしていたら失敗です。もう一度、右手で左のバストをすくうように包みこむところからやりなおしてください。
脇からの肉漏れもなく、カップが浮いたりくい込んだりせず、バストトップの位置がブラジャーのカップのトップ位置と合っていれば、カップ自体はジャストフィットしています。
⑤身体を起こして、ストラップを調整します。
ストラップと身体の間に親指１本を入れてきつくないくらいに調整しましょう。
⑥最後に、横からの姿を鏡でチェックします！土台ベルトのアンダーが床と水平になっていれば完了です。きちんとつけると、同じブラジャーとは思えないくらいシルエットがきれいになり、美乳化は勿論、美しボディへとつながります。美しいボディラインになると嬉しくなるので、ブラジャーを着けるのが楽しくなります！着用のプロセスに殉じて丁寧にブラセットすることをおすすめします
下着美容研究家 ランジェリーアドバイザー 湯浅 美和子
（一般社団法人 日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー）
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